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第七話:誘拐成功

 獲物の腰にスタンガンを当てた。

 女はあっさり気絶。

 ただ、少しだけ悲鳴をあげた。

 やばい。


 すばやく、自動車の後部座席に引きずり込む。

 周りを見る。

 人がいる気配は無し。

 あっさり、誘拐には成功した。


 実家の一階に駐車スペースがある。

 私は車庫入れが下手だ。

 焦って、少しぶつけた。

 高級外車なのに。

 まあ、また買えばいいや。


 シャッターを下ろし、獲物を監禁部屋に運んでいく。

 けっこう重い。

 獲物のメガネがはずれて、落として壊してしまった。

 ゴミ箱に捨てた。


 何とか監禁部屋に運び入れた。

 ふう、疲れた。

 腰が痛い。


 女のショルダーバッグを探って携帯電話を探す。

 今時、ガラケーっすか。

 へし折って、ゴミ箱に捨てる。

 

 身分証を見る。

 生年月日から計算すると現在二十五歳。

 ベストな年齢だ。


 さて、早速、裸にする。


 それにしても、鈍くさい服を着てるね、この人。

 脱がした服は、ゴミ箱へ捨てる。

 ナロウタウンから、素敵な服を即日取り寄せてやろう。


 あらためて、明るいライトの下で見ると、色白かつ豊満で素晴らしい肉体の持ち主。

 理想的な獲物だ。


 顔もまあまあ。

 メガネじゃなくてコンタクトにすればいいのに。

 ほとんどすっぴんだけど、化粧はしないのか。

 あと、髪形がいまいち。

 やぼったい。

 まあ、この際、関係ない。


 しかし、よく見るとアンダーヘアが多い。

 脇の下のムダ毛剃りも甘い。

 手足もちょっと。

 うーん。

 潤いの無い生活をしていたようだ。


 こんな魅力的な肉体を持っているのにもったいない。

 もっと情熱を持って人生を過ごせ! と説教したくなる。


 気絶している間に、ムダ毛を剃ってあげよう。


 綺麗に剃ってやった。

 ありがたく思え。

 しかし、裸が目的では無い。


 顔にも化粧をしてやった。


 なかなか美人になった。

 ありがたく思え。

 しかし、これまた顔には興味が無い。


 首輪を付けて、鎖を壁の金庫につなぐ。

 ふう、疲れた。


 本当は競泳水着を着せるつもりだったのだが、体力が無くなった。

 腰も痛い。


 獲物の側にブルーのハイレグ競泳水着とメモ書きを置いて部屋を出る。

 電灯は点けっぱなし。

 監禁部屋を出て、隣の居間の長椅子で横になる。


 しかし、これで好き放題やりたい放題。


 ヒャヒャヒャヒャヒャ!

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