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第十二話:警察が来た
インターフォンが鳴った。
通話スイッチを押すと、
「警察ですが」
突然、警察が来た。
ああ、腰が痛い。
ゆっくりと玄関へ行く。
俺は髪の毛ボサボサ、無精髭、真っ黒の怪しげな恰好。
まあ、仕方が無い。
玄関の扉を開けた。
制服を着た警官が立っていて敬礼した。
「いつもお世話になっております。K県警鳴老署の者ですが」
「はあ、なんのご用でしょうか」
「実は、近隣住民の方から通報がありまして、昨日の夕方、隣の駐車場あたりで女性の悲鳴が聞こえたとのことなんですが、何か不審な音とかは聞きませんでしたか」
「いや、特に何も聞いてませんが」
「そうですか、わかりました。ご協力ありがとうございました」
警官は敬礼して帰って行った。




