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第十話:私は偉大な芸術家である

 誘拐した女に写真を見せた。

 ちょっと刺激が強かったかな。

 写真はネットのグロ画像を適当にプリトアウトしただけ。


 人を殺したことなんてない。

 殺すつもりもない。


 私は会社の経営者であると同時に芸術家でもある。

 そう、偉大な芸術家だ!


 私は思わず、

 ドン! と机を叩いた。


 え? お前は変態だって?

 そう、変態ですが、何か?

 え? 変態だけならいいが、今や経営者や芸術家どころか犯罪者だろって? 本当に誘拐監禁するって、いったい何を考えているんだって?

 うるせーよ! 人の趣味に文句つけるな、あっち行け!

 

 さて、時間が無いことだし、さっさと済ませるか。


 ケケケケケ!

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