妄想シアター ~今日も学園はゴタゴタしてますが、こっそり観賞しようとして本日も萎えてます。【連載版】~
この短編は 柚ノ木 碧 先生の
【今日も学園はゴタゴタしてますが、こっそり観賞しようとして本日も萎えてます。【連載版】】
…の二次創作です。
29話の続きとしております。
原作を読まないと理解できないかも。
この作品は「N5814ET」の二次創作です。作者より許可を頂いています。
領主『なぜ黙ってたぁ~』
長男『三男のくせに生意気だぁ~』
夫人『屋敷よこせぇ~爵位よこせぇ~』
『うわああああぁぁぁぁ!!!!!!』
「…て夢を見たんですが…」
「ありえんよ」
「ありえませんよ」
「ありえないな」
「ありえないね~」
「ありえませんな」
「ないよ」
((((フルフル…))))
「総否定!!?」
上から順にレスカ様、ユリア様、ニキ様、ケイン様、グラシアさん、私、メイド勢が総否定しました。
準メリーはこっちに驚愕していた。
招待したんだよ、お茶会に。
私も否定したのは、母様だけは絶対言わないから。
ディラン兄さんは別室でデュシー姉さんを説得中。
「ベビビビ」で届け出ようとしてたからねぇ。
「母様のことは兎も角、このことがバレたら「とっくにバレてると思うよ~」…えっ?」
「どこの家がこの屋敷を汚したと思ってるんだ」
ロドリゲス当主の妹の嫁ぎ先でしたね。
「えっじゃぁ親父…」
「お前たちは叙爵したんだぞ。すでにアレイ家とは別家だ。
アレイ男爵はおそらく廃爵、領地は近隣の信頼のおける爵家に譲渡されるだろう。ジーニアスが望むなら代官を置くか?」
クソ親父、王家を嘗めすぎたもんね。
でも受けた仕打ちの怨みは忘れないよ……
……ハゲろぉぉぉぉ!!!
「ではロド…」
「お前たちは【王都の】男爵家でこの私の後ろ盾があるんだぞ。辺境伯ならまだしも、たかが田舎の下級貴族では命令できんよ。
そして借金だが、借用書の写しを取り寄せてみたのだが、借主は男爵、保証人は長男となっていたのでな、例え母君を呼び寄せたとしても無視できる」
おおぅ、あの借金、家で借りてたんじゃないのか。
ん?もしかして……私たちを担保に?
クソ親父、返す気無かったな……
「オプ…」
「末の妹なら長女夫妻のところに養子縁組させておいた。例え実父でも連れ去れば誘拐だ」
おおおぅ!姉さんとこ、繁盛してても平民だからね。
腹黒ドリゲスなら爵位と借金を盾に連れていきそうな気がしてたから、王国法が護ってくれるなら万々歳だよ。
油断は禁物だけどね。
「デュシー…」
「ジーニアス、後でこれを書いておけ。ディラン殿とデュシー嬢の養子縁組の書類だ。お前が養父になれ。二人には話を通してある」
「ええ!?実の兄妹ですよ!?自分、まだ独身ですよ!?」
「王都法では問題無い。保証人にはフォーカス叔父上がなってくださった。あとはお前の署名ひとつでふたりを護れる」
「えぇえ~…」
おほほぉ!!!まさかフォーカス様が保証人に!?
これで【家】で家族を護れるよぉ♪
母様も来てくれないかなぁ?
あれ?ジーニアス兄さんがガルニエ家当主なら、私の立場ってどーなってんだろ?
「他にあるか?」
「……」
「……」
「「感謝の極み!!」」
ジーニアス兄さんは立ち上がって騎士の礼を、
私は座ったままだけど、先日レスカ様から言われたからね。
「あぁそうだ、デュシー嬢のことだが、
婚姻届が提出されてなかったのでな、赤子は庶子となるが、デュシー嬢がジーニアスの養女となることで、ガルニエ家の娘となる。
今後はデュシー嬢が認めない限りロドリゲス家との関連は公式には認められんよ」
「オレ未婚なのに孫持ちかよ!」
「そう言うことになるな、はっはっはっはっ!」
ありがたいんだけど、レスカ様のデレが極めてるなぁ……
おや?ニキ様がなんか企んでるっぽい?
なんだろう?
「流石ですね殿下」
「はっはっはっ、そうだろう♪」
「婚約者をほっぽって、他の女の為に奔走なされるとは、とても真似できませんよ……」
「はっ!!?!!」
おおっ?レスカ様の汗がすごいことに。
ゆっくりと首を回して、その先には、視線に気づいたユリア様がをニッコリと……
「ち……違うんだ、違うんだ……」
「あら、何が違うのでしょう?」
「決してそなたを無視していたわけでは……」
「存じておりますわ。レナ様のために奔走されてたのですよね」
「いや、違うんだ……決して浮気とかでは……」
「私はなにも申しておりませんわ」
「頼む!話を聞いてくれ!!」
……修羅場?
ユリア様アレ、ワザとだね。
冷静に聞けば怒っていないの解るんだけど……
レスカ様に犬耳と尻尾が見えるなぁ……ユリア様も見えてるね、ありゃ……
もしかして目覚めた?
こりゃレスカ様、苦労するね……
ニキ様、手柄総取りされたのそんなに悔しかったの?
「なにがあったの?」
「あ!ディラン兄さん、説得できたの?」
「あぁ、なんとか無難寄りの名前に落ち着いたよ」
「寄り?」
「それが精一杯だった……デュシーは善くも悪くも親父の娘ってことかな……」
頑固なところ受け継いでたかぁ……
「これからよろしくお願いいたしますね義父様」
「いや、普通に呼んでくれよ!」
「承知致しました、ガルニエ男爵様」
「なんで堅苦しくなるの!?いつも通り呼んでくれよ!」
「それともパパって呼んだ方が良いのかしら?」
「絶対呼ぶなよ?それ絶対呼ぶなよ!オレの人生死ぬからな!」
「ほら義祖父様ですよ~」
「やめてくれよぉ!オレまだ独身なんだぞ!」
うっわ……無茶苦茶遊ばれてるなぁw
「弁解の必要性は御座いませんわ」
「見捨てないでくれーーー!!ユリアーー!!!!」
「娘共々お世話になります、あ・な・た♪」
「やめろぉぉぉおおぉぉぉぉぉぉ!!!!」