プロローグ
この本を読んでいるそこの君、そうだそこの君だ。
オタクって知ってるか?皆が『え〜オタクとかマジキモいんですけど〜』的な事を言ってる方のオタクだ。
おっと、自己紹介が遅れたな。
俺の名前は、平田 洸悌1年S組だ。
「おはよう。洸くん」
「おはよう」
今話し掛けてきたこの美!少女は・・・美!だ美!絶対忘れないように。
谷又 いのり(たにまた いのり)同級生だ。
「さっきから何処見てるの?」
「いや、内心で少しこの本を語ってただけだ。」
「本?何の話?」
一応言っておくが(言わなくても分かると思うけど)本と言うのは、今君が読んでいるこの本の事だ。
「まあいいや、どうでも」
いいのかよ!俺的にはもっと触れて欲しかった…。
「おはよう。洸」
「おはよう」
今話し掛けてきた少女は、(コイツ二ビハヒツヨウナイダロウ)幼馴染みの中島 伶奈だ。
「なんか今、私に結構失礼な事思ってなかった?」
「イ、イヤ〜ドウデショウネ〜ハハハ…。」
毎度毎度勘のいい奴だ。これはこれで迷惑している。
「まあいいわ」
ふぅー危ない危ない。
「おーい平田、堅莉先輩が呼んでるぞー」
「ちょっくら行ってくるわー」
「いってらっしゃーい」
「いってらっしゃい」
行ってくると言えば『いってらっしゃい』と言ってくれるから、そいうのが可愛い。
ちょっと微笑んでやるか
「フッ」
二人とも何?と言うような顔をしている。
「はい。何ですか?堅莉先輩。」
「ちょっと部活の事で話があって」
この人は堅莉 恵吏先輩。
2年J組の一個上。俺達の部活の部長でもある。
ちなみに部活の事は後々分かるとして、長い長い登場人物紹介が終わったところで、
ここからが本番だから一文字も見逃さず読んでいってくれ。