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プロローグ
季節は秋、残暑も夜にもなれば涼しくなりつつあるがそれでもまだ暑い。
僕の部屋にはクーラーなんてものは存在せず窓を開けた。
網戸越しの夜の風は少し夏を残しながらも秋らしい匂いが
「すっかり秋だなぁ」
独り言をつぶやいた これは僕の癖だ。
「ふぁぁ」
眠気と共に欠伸。
僕は網戸を開けたまま布団に入った。
ー朝ー
夜の涼しさとは一変、
じりじりとした暑さが部屋にこもる。
不快感を感じながら僕は目を覚ました。
「・・・暑いわ糞が」
そう悪態をつきながら気だるそうに朝食を済ませ、仕事に行く支度をした。
「今日も死なない程度に頑張りますかね」
そう呟いて気だるそうに外へ出た。