第三話ー会談の始まり
変なところがあれば教えてください。介護士試験が終わりました。結果待ちです。ヤバいです。
地球連邦・第8居住惑星管区、首星シルヴィア 行政府所在都市 シルヴィア、(行政府所在都市とは、日本で言う県庁所在地と考えて欲しい)
そのシルヴィアの行政府庁舎の応接室にて、地球の歴史上初の異星人との会談が行われようとしていた。
そして、その応接室に、第七航宙警備隊司令、ピーター・ライラック大佐とコーネリア星のフィル公女たちが、第8居住惑星管区の区長たちが来るのを待っていた。
ーー
「ラム・ドーム大佐、区長たちがこちらに来られる前に一応、我々の属する地球連邦について簡単に説明したいと思います。
フィル公女殿下もお聞き下さい。」
なんで俺がここで説明なんてしてるんだ?俺なんかした?
俺はそんなことを考えながら地球連邦について簡単に彼らに説明する。
説明が終わると、フィル公女が質問したいと言ってきた。
「…地球は…どんなところ?」
「そうですね、宇宙から見たら青くて綺麗な星で、色んな生き物や植物があって、、いいところですよ。」
「…そう…私のいた星も綺麗だったけど……いつかその地球に行ってみたい。」
「ええ、いつか行けますよ。」
俺の言葉にフィル公女は小さく、そして嬉しそうに微笑んだ…その笑顔はとても艦隊を率いていた様には見えないくらい純粋なもので、良く見ると、彼女の見た目は艦隊を率いて戦うと言うには些か若すぎる様に見える…そんな疑問を察してくれたのか、ラム・ドーム大佐が事情を話してくれた。
なんでも、コーネリア近衛艦隊は代々成人を迎えた、王位継承権を持つ王族が司令を務めることになっているらしいのだが、フィル公女の場合は、その兄がコーネリア近衛艦隊司令だったらしいのだが、敵の侵攻を阻止するための戦闘でその兄が戦死、そして、近衛艦隊の主力は半数が壊滅したらしい。
そして、今現在フィル公女が率いて居るのは近衛艦隊でも公王が直接の指揮権を持つ直轄部隊らしい。
(因みに公王はフィル公女の艦隊を駄出させる為の陽動作戦で残りの近衛艦隊を率いて戦い、乗艦が大破し降伏後、処刑されている。)
「そうだったんですね……」
「ええ、我々は陛下にフィル公女を託された、私たち近衛艦隊はフィル公女の下で彼女を支え、その使命を果たすのみです。」
…この言葉を聞いて、俺はかつての教官が、同じ様なことを言っていたのを思い出した。
[我ら連邦軍の兵に弱兵はいらん!貴様らは入隊時に国民、そして地球と言う美しい星の守護者になると誓ったはずだ!その使命を果たさんか!!」
…教官の言葉を思い出したが、あまり似てないな、うん…いらんこと考えたわ。
そうこうしている内に、区長以下、第8居住惑星管区の軍事、内政、外務の代表達が来た様だ。
ーー
「お待たせしました、私がこの第8居住惑星管区の内政を任されている区長の、マルコ・フォードです。そしてこちらが…」
私は、そこで言葉を区切り、右隣にいる初老の軍人を目で促した。
「地球連邦宇宙軍、第8居住惑星管区守備軍司令長官、ローレン・ラインファルト大将だ。そして、私の後ろにいるのが、右から、第8居住惑星管区駐留艦隊司令、カイ・ノムラ中将と地上部隊の司令官であるライアン・マッケンジー中将と地上航空隊指揮官、ブルックリン・ブレイン少将です。」
ラインファルト大将が紹介すると、司令官達は、一礼していく。
「それと、ラインファルト大将の反対側、私の左側にいるのが、内政の補佐官であるナタリー・ジル補佐官と地球連邦外務省、第8居住惑星管区支局局長補佐のカイン・ブラウン外務補佐官です。」
紹介する順に一礼して、全員の紹介が終わると、私は、全員に着席を促した、そして相手の自己紹介も終わると、ある質問をぶつけてみることにした。
「貴方方がここに来た理由、そして、目的もある程度は聞いていますが、あえて問わせていただきたいことがあります…貴方方は地球連邦へ亡命を希望していると言うが、我々が貴方方を受け入れて、其処までは良いでしょうが、貴方方は地球連邦にどの様なことを望まれる?そして、地球連邦にどんな利益を提示できるのかを、お答え頂きたい。」
わたしのこの質問から会談は始まったのである。
指摘があれば感想で教えて下さい。