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暗殺者の非日常  作者: きつねさん
学園都市 学生として
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魔族襲来

正直勉強的な意味では学校に行く必要はないからなあ。

私のこの魔法で改造しまくった頭があれば大抵のことは丸暗記でいいし、

前世の知識があるから大抵の事も知ってるし。


それでなんで学校に入学したかったいうとクロのためってこともあるけど、

色々と便宜を図ってもらえるからね

本来今日の試験だって申し込んでから何日もかかるものだけど学園生だっていう事から即日で受けられたからね。他にもいろいろとメリットがあるからね。

この年で学園に入学してないのとしてるのとでは大違い。


お得だなあ、とか考えながら裏路地に向けて歩いてると、

表通りのほうから大きな魔術の行使を感じた。

それと一緒に悲鳴も。


正直めんどくさいし、面倒事は嫌いだし、クロとお弁当食べたりしてる方がいいんだけど、

この感じからすると多分攻撃魔法だし、さすがに人死にを放置するのは後味が悪い。


とまあそんな感じでいやいやこの騒ぎをどうにかすることに決めた。

目が見えていない私が普段使ってる外界を把握する魔法。

それの範囲は普段は目視できるだろうという範囲のみに絞ってあるんだけどそれを開放。

騒ぎが起こってるとこまで範囲を広げる。

間には家が何件かあったりもするけどこの魔法は光に頼ってるわけじゃないから問題なし。


それで把握したんだけどなんか魔族?とかいうのが暴れてる。

前世の私の記憶によると多分ビショップクラスぐらい。

魔族っていうのはなんなのか正確な事はわからないけどそれは人を襲うもの。

チェスの駒になぞらえて強さを表してる。

物理系に偏った魔族は、ポーン、ナイト、ルーク、キング。

魔法系に偏った魔族は、ビショップ、クイーン。

相性とかあるから一概には言えないけど、

ポーン<ナイト≦ビショップ≒ルーク<キング≦クイーンっていう感じかな。


今回のはビショップだからそこそこ?

とりあえずこれ以上被害が広まらないようにと殺そうとしたんだけどそれは必要ないみたい。

その場にいたお爺さんが速攻でとどめを刺しちゃった。



まあ、出番がないのはいいことだよね。

そんなふうに安堵した時。私の視界は真っ暗になった。

つまり私が外界を把握してる魔法がディスペルされた?

あの魔法に特別なディスペル対策は施してないけどそれでも私の魔法干渉力は高い。

それがディスペルされるなんて。


急いで敵の場所を探り当てるとそれはさっきのお爺さんだった。

おじいさんは今も私に干渉してきている。

でも大丈夫。

外界を把握する魔法こそディスペルされたものの私がいつも何重にもはってる防壁は破壊されてない。

こっちの術式はちゃんとディスペル対策をしてる。

破られるはずがないし、

とりあえずあのおじいさんのところに行ってなんで攻撃してくるのか聞こうと思ったその時。


私の前で防壁が一枚砕けた。

そしてその後も間隔をあけて防壁が崩れてく。

これは・・・・・・術式のパターンを読まれた?


ここでディスペルという技術について説明しておこう。

ディスペルは術式の弱いところをついて術自体を壊すという技術だ。

だからまず相手の術式を知らなければいけない。

術式を読むための魔法も存在しはするんだけど、どっちかっていうとあれは研究用だ。

術式の解析にはとにかく時間がかかる。簡単な者ならすぐできるけど複雑なものは無理だ。


私の防壁はディスペル対策に魔力効率を落としてまで複雑な術式にしてる。

・・・・・・・だからディスペルできるはずはないんだけど。


とりあえず私は幾通りもの防壁を多重展開する。

その中にはあえて簡単なもの、少し術式を変えただけというもの、今即興で作ったもの。

それはもう幾通りも。


それとは別に私の周りに魔力をまき散らしチャフとして利用する。

たとえるならこれは霧のようなものかな。

離れたところから霧の中看板を読もうとするみたいに妨害になるだろう。

その状態で私は移動する。あのおじいさんのもとに。

防壁をディスペルされてるんだし、攻撃の意思ありとして反撃してもいいんだけど、

どうやって術式を解析したのかについては興味がある。


私はとことことお爺さんのところに歩いて行った。


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