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暗殺者の非日常  作者: きつねさん
学園都市 入学編
35/43

応接室

先生に言われた通りに私とクロは応接室に向かった。


ああ、そうそう模擬戦が終わった後にうちに来ないかとエリーから誘われた。

残念ながら今日は断った。

先生の用事がなにかわからないからね。どれだけ時間がかかるかわからないもの。



「ねえ、クロ。

 なんで私たちが呼ばれたのかわかる?」


「んーん、わからない。」

クロの語調が元に戻ってる。

それに歩いてる私とクロの間の距離も近くなってる。

んー、私になついてくれるのもうれしいけどほかの子との距離もある程度縮めてほしいんだけどなあ。

まあ急には無理か。

長い目で見て行こう。




応接室には私たちのほかにも何人かいた。

私たちが最後だったのかアリア先生が話し始めた。

「みなさんあつまってくれてありがとうございます。

 それでさっそくなんですけどね、あなた達への話っていうのは実力を隠してることなんですよ。」

あちゃー、ばれてたか。

クロとか近接系の人は筋肉の付き方とか動き方で分かるかもしれないけど魔法の私はなんでなんだろう?

他の人もそんな感じの顔をしてる。

先生がそんな私達の疑問を感じ取ったのか答えてくれる。

「ノアさん、あなたの魔法はきれいすぎたんですよ。

 学生レベルですと大なり小なり魔力のロスが発生するんですよ。

 それが私には感じ取れないほどだったのでわかったんですよ。」


・・・・私を名指しっていうことはそんなに怪訝な顔をしてたんだろうか?

けど魔力のロスか。

それは盲点だったね。これからは魔法を使うときにロスを作ろうっと。


とか私はのんきに考えてたんだけど窓際にいた赤髪の生徒が臨戦体制をとってる。

おー、何なんだろうね?


私はのんきにそれを見てたんだけどクロはさりげなく体を私の前に持ってきていつでも動けるようにしている。


よく見れば他の生徒もそれぞれ武器を構えそうな勢いだ。

そんな緊張した空気の中アリア先生が普通に話し出した。

「そんなにピリピリしないでください。

 私たちつまり学園側がこうやって指摘した理由はあるんですよ。」


そうやってアリア先生は話してるけど赤髪の生徒を含めてみんな(私以外)臨戦態勢を緩めてない。

「もう、若い人は血の気が多いですね。まあ話をすすめますよ。

 指摘した理由ですけど有事の際はその力を出してくれるか知りたいだけなんですよ。

 戦力はあったに越したことはないんですけど出さないなら出さないと知っていれば戦力外として対策を 練ることができますから。」


ふむ、つまりあれか、強い魔物とかが学園都市を襲ったときの防備とかの話かな?

戦力としてあてにしていいのかどうか知りたいってことだね。

けどそれって結構状況によると思うんだけど。

私としては力を貸すつもりだけどさすがに命の危機があるときはクロと私の命を優先するし。

けど先生はそんな質問が来るのをお見通しだったのか机からプリントを取り出して配って行った。


「ここに様々な状況でのあなた達の対応についての質問が書かれてます。

 これを書いて来週までに提出してください。

 もし出すのが間に合いそうになかったら言ってくださいね。

 最悪学園を退学になりますので。」

うわあ、結構分厚い。

めんどくさいなあ。けど退学とかシャレにならんし。

はあ。


私が憂鬱な気分になってるとさっきの赤髪の人が質問した。

「答えたくない、もしくは答えられない質問がある場合はどうしたらいいんだ?」


「えーっと確か三分の一までは大丈夫なはずですよ。

 これだけ分厚くなったのもそのせいだって聞いてますし。」

よし三分の一はめんどくさいからサボろう。


「わかった。それでもう話は終わりか?」


「はい終わりです。

 それと一応言っておきますけど学校では私は先生なのですよ。

 きちんと敬語を使ってください。」


「わかったではさようなら。」

そうやって赤髪は帰って行った。


「では皆さんも帰っていいですよ。

 質問がある人は受け付けますよ。」



「クロ帰ろっか。」

「ああ、そうしよう。」

あっクロの語調が外用になってる。


はあ、クロが心を許せる友達を作るのはいつになるやら。


リリアさんが呼ばれなかったのは実力がばれなかったとか弱すぎたとかじゃなくて王族の護衛ということで最初から学園側に伝えておいたからです。

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