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暗殺者の非日常  作者: きつねさん
学園都市 入学編
33/43

誤解

「ノア、エリー、負けて来たよ。」

適当に嘘を言ってごまかしてるとクロが順調に負けて帰ってきた。

いや負けて順調っていうのもおかしいけどさあ。

クロがエリーからじゃなくて私のことを先に呼んだことで私の方が優先順位が先っていうことに、

そこはかとない幸せを感じているとリリアさんが騒ぎ出した。


「っそうです、シャーリーン様この平民の男はなんなんですか!

 王族であるエミリア様に対してなれなれしい。」


いやリリアさん、あなたさっき私の貴族としての特権を振り回さないように偽名を使ってるっていうところで感動してませんでしたか?

そのあなたが平民だとか言うのはちょっとおかしい気がするんだけど。

いやクロは奴隷なんだけど。


「リリア、あなたは言いすぎです。

 クロさんがなにをしたっていうわけでもないのですよ。

 それにこの学園に在学している間は王族といえどもただの人です。

 その言い方はダメだって散々言い聞かせていたでしょう。」

エリーがびしっとリリアさんに言う。


あっ、そういえばシャーリーンって私の事だった。

普通に無視してたよ。


「ですが貴族であるシャーリーン様はともかくこの男は平民です。

 なのにエミリア様のことを愛称で呼ぶなど・・・・・」

「リリア、二度は言いませんよ。」


「ううっ、はい。」


「では言うことはわかりますよね。」

「そこの平民、失礼した。」


エリーに強要されてリリアさんはしぶしぶあやまる。

というか謝ってるのか挑発してるのかわかったものじゃなかったけど。

さすがに悪いと思ったのかエリーがクロに謝る。


「クロさんごめんなさいね。リリアも悪い子ではないんだけど育った環境が悪かったみたいで。」

うわエリーさりげなくリリアさんの事馬鹿にしてる。

それを聞いたクロは溜飲を飲んだようだ。


「ノアさーん、ノアさーん早く来てくださーい。」

っとと、先生が呼んでる。さっさと行かないと。


「じゃあクロ行ってくるね。」

「行ってらっしゃい。」


とあいさつをしてい「私には言葉はないんですか?」エリーに声をかけられた。


「エリーも、行ってくるね。」

「はい、行ってらっしゃい。」


そんな見送りの言葉を聞いて私は先生の方に行った。



あっ、リリアさんにクロが奴隷だって言ってない。

・・・・・・・まあいっか。


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