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暗殺者の非日常  作者: きつねさん
学園都市 入学編
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リリアさん

あのばかな貴族がぼろぼろに負けてから本来の予定どうり先生との模擬戦は開始されました。

と言っても四人で今年の入学生全員の相手にするのでそれなりに時間がかかります。

だから私たち(私とクロとエリー)は適当に雑談をしながら順番を待ってました。


そこで分かったことなんですけど、やっぱり王族がこうして学園に通うのは珍しいそうです。

エリーが学園に通うのは気持ち悪い人と政略結婚をさせられそうだったから、

「学園に通う」ということで逃げて来たそうです。


まあとはいっても時間稼ぎにしかならないんですけどね。

学園を卒業したら多分無理やりにでも結婚させられるでしょうし。

だからエリーのこの学園での目標はいい人を作ることです。

いい人を作れば政略結婚をさせにくくなるでしょうし、そのいい人がそれなりの身分のある人だったらそのまま結婚することもできます。

だからエリーの学園での行動はいい人づくり、つまり彼氏を作ることです。

まあ俗っぽく言えば男あさりですね。


そんな感じにエリーとクロと楽しく話していると侍女の格好をした人が近づいてきました。

たぶんエリーのお付の人でしょう。

さすがに王族であるエリーを一人で学園に通わせることはないでしょうから。

「エリーあの近づいてくるいかにもできるって感じの侍女さんはエリーのお付きの人?」


「ん?ああ、リリアね。

 そうよ。私の身の回りのお世話兼護衛がリリアの仕事なんですよ。

 小さいころからずいぶんとお世話になってるんですよ。」

へーリリアっていうんだ。

まじめそうな顔してかわいい名前。

それに小さいころからいっしょってことはとりあえずは信用できる人なんだね。



「ノア、あの人強いよ。」

ボーっとリリアさんの方を見てるとクロが耳元でささやいてきました。

とりあえず私も声量を落としてクロに問い返します。


「どれぐらい強いの?クロと比べて。」

あいにくと私は戦闘は魔術に頼っているので魔力の強弱とかしかわかりません。

だからあの侍女の身に着けている物がいいものだっていうことはわかるのですが、

侍女自身の強さなんかわかりません。


「たぶん、俺よりかは少し劣るぐらい。

 今はノアの手製の魔道具とか魔武器とかつけてるから楽に勝てると思うけどかったら少し厳しいと思う。」

クロがちょっと自信なさげに言います

クロとそんなにかわらないというとかなりの強さだということだと思います。

なにせクロは暗殺者ギルドで期待の星と言われてたぐらいですから。


「まあ、手を出すつもりでもないから別に気にしなくていいよ。」

私はとりあえずクロを抑えます。

だってクロ、臨戦態勢に入ってたし。


「二人で内緒の話ですか?私も混ぜてくださいません?」

おっとエリーを放っときすぎたかな?

「なんでもないよー。」

「いや、なんでもないはないのでしょう。」

「なんでもない、なんでもない。」

適当にごまかしちゃえ。



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