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暗殺者の非日常  作者: きつねさん
学園都市 入学編
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王女様

戦闘の結果だけどまあ入学したての生徒が先生にかなうはずもなくその貴族はボロボロにされていた。

「あーあ、せっかくのいい装備なのにぼろぼろになっちゃって。」

「そうね、宝の持ち腐れね。」

「うんうん、まあいいものに慣れておくことはいいんだろうけどいいものに依存するのは違うよね。

 ところであなたはどなた。」


独り言をつぶやいているときれいな女の子が話しかけてきた。


「えっと、あなたもしかして私のことを知らないの?」

どうやら有名人だったらしい。

というより私が知っているはずはないんだよね。

学園都市に来てからは家の改造とかで忙しかったし、

それが終わってからもなんだか研究する気にもなれず家でだらだらとしてただけだし。

だから私が知らないって首を振るとびっくりされた。


「ああ、ごめんなさいね。

 てっきり私のことを知ってるものと思ってたからびっくりしちゃって。

 私はエミリア・オッタ・セレブレートです。これでもこの国の第八王女なんですよ。」

ほえーそりゃ知らない人はいないと思うだろうね。

第八王女とはいえ王族が学校に通うなんて。

普通は家庭教師をつけるものだし。

ん?これは前世の私の知識か。だったら時代遅れな可能性があるね。

まあそこらへんはどうでもいいや。


「一応聞きますけど敬語使った方がいいですか?」

学園都市では、いや学生は貴族や王族でも基本的に身分が関係ないっていうところだけど威張る人は威張るからね。

さっきのぼろぼろにされてた生徒のように。


「いえ、敬語はいらないわ。

 学生のみである以上基本的には身分は関係ないもの。」

はい、言質頂きました。

まあこんなことしなくてもたぶん敬語とか使わなくても普通に許してくれるだろうけど、

他の人になんで敬語使ってないんだとか言われたときには必要だからね。

それにいい人そう。


「クロ、こっちに来て。」

「なんだ?」

ああクロがせっかく女の子らしい言葉遣いになってきたのに人がたくさんいるとこだとまた男の子みたいな言葉遣いになってる。

まあそこらへんはおいおいでいいか。


「この子はクロっていうの。

 一応身分的には私の奴隷ってことになってるけどいい子だから仲良くしてね。」

そうやってエミリアに紹介してみる。

クロの新しい友達になってくれたら私への依存も少しは収まるだろうしね。

「よろしくお願いします。」

「あっああヨロシク。」

クロは急にあいさつをされて少しぞんざいな感じになってる。

ふふふ、王族だと知ったら驚くだろうなあ。


「それでこちらがエミリア。

 身分の差については学生の身である以上は基本的に気にしないでもいいっていうことだから気軽に接し てもいいらしいよ。」

そういったらクロがエミリアを観察しはじめる。

そしてこれ以上はぶしつけかなっていうぐらいで観察をやめて納得したような顔をした。


「クロ、そんなにエミリアを見てどうしたの?」

「ああ、王族が入学するって聞いてたけど本当なんだなって。」

「えっクロ、エミリアのこと知ってたの?」

「有名だからな。」


クロが知ってたのに私が知らないなんて。

まあクロは元暗殺者ギルドの一員なんだから情報通でも不思議じゃないんだけど、

なんとなく打ちひしがれたのでエミリアに救援要請を出してみる。

エミリアは私のアイコンタクトが伝わったみたいで私の援護をしてくれる。


「私、有名ですから。」

ちがった。

援護じゃなくて追い討ちだった。


「ぶー、エリーのいじわる。」

「えっエリー?それって私の愛称ですか?」

「そうだよ。エミリアのエとリでエリー。だめだった?」

「いっいえ、愛称で呼ばれることなんかほとんどなかったのでびっくりしただけで。

 愛称で呼ばれること自体はうれしいです。」


エミリアでエリーっていう愛称は少し強引だったかな?

まあしょうがないよね。私人の名前覚えるの苦手だし。

エミリアでいい愛称思いつかなかったし。エリーだったら覚えられそうだし。


「じゃあ俺もエリーと呼ばせてもらってもいいか?」

ああクロ、緊張してるのかますます男の子っぽくなってるよ。

「ええ、それでお願いします。」

うんうん、ふたりが仲良くなったみたいでよかった。


「ところであなたのお名前をまだ聞かせてもらってないんですけど。」

エリーが私の名前を聞いてくる。

そっか言ってなかったね。

「私の名前はノア、よろしくね。」


なんだかエリーとは長い付き合いになりそうだし。



セレブレートは

選ぶという意味の英語のセレクトと血のドイツ語のブルートからとりました

意図としては選ばれた血という感じを考えてます。


それとクロの口調なんですが、

心を許してるノアには幼いような甘えるようなっていう感じで、

それ以外には男のような口調です。

クロは無意識に知らない人に威嚇してるのでそういう口調になります。



エミリア・オッタ・セレブレートのオッタはスェーデン語の八からとりました。

王族はミドルネームのところに第何継承者かということを入れるという設定になってます。


スウェーデン語で一から九まで

1エン、エット    2トヴォ   3トレ   4フィーラ   5フェム   6セクス   7フュ   8オッタ   9ニオ

ですので、もし第三継承者あたりが死んでエミリアが第七継承者になったら、

エミリア・ヒュ・セレブレートとなります。

発音や語呂がどうしても悪い時は少しいじりますのでそこらへんはご了承ください


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