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暗殺者の非日常  作者: きつねさん
クロとの出会い
22/43

お勉強

クロの頭は想像以上によかった。

一度教えればすぐに覚えるし理解する。

テスト形式の問題を出してみるとひっかけ問題以外は全問正解。

そのひっかけ問題も一回見れば次はひっかからない。

というよりいちいち私が教えるよりかは教科書代わりの本を渡して自分で理解させた方が早い。

本から学ぶときはさすがにわからないところがあるのか質問してくることもあるけど、

それもちょっと教えればすぐに理解する。

更にクロは速読の技術を覚えているから簡単な内容ならすぐに教科書代わりの本をせいはしてしまう。

難しいところはゆっくりページをめくっているけどそれでも十分早い。

この調子ならクロが入学試験に受かるのも簡単そうと安心した。


そうやってクロが勉強している傍らで私は手紙を書いている。

両親あてだ。

クロと私が学校へ行くための支援をお願いする手紙だ。


両親だから直接会って話せばいいんじゃないかって?

それは無理だよ。

これには深い理由があるんだよ。とってもふかーい理由が


両親に会いたくないって理由が。


私はクロのことを精神的に未熟だって言ったけど私だって未熟であることには変わりない。

私もクロと同様今まで友達がいなかったし。

むしろクロより私の方が精神的には幼いかも。

だってクロは強制的にとはいえ上司とかいろいろな人に接してきた。

いや強制的だからこそ精神的な苦痛にさらされて意外と精神が強くなっているかもしれない。

それに比べて私は完璧にひきこもってきた。

人づきあいなど皆無だ。


冷静に分析してみると、


クロは強い精神に幼いふるまい

私は弱い精神に大人な振る舞い


っていう感じかな。

私は前世の記憶があるから少なくとも表面上に幼くなったりはしない。

だからこんなあべこべな感じになってるんだと思う。



うん、話がそれたね。

まあそんなわけで両親とは会いたくないので

両親への手紙をゴーレムにもたせて両親のところに届けるようにした。


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