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暗殺者の非日常  作者: きつねさん
クロとの出会い
17/43

私は醜い  *クロ視点

私の暗殺対象であるシャーリーン・ラドクリフからこの家でまっとくように言われてからもう五日が経つ。


ご飯はどれを食べていいのかわからなかったからおなかがすいて我慢ができなくなった時だけ少しだけ食べることにした。

私にやさしくしてくれる人なんて初めて。

いや両親から優しくされたこともあるような気がするんだけど覚えてない。

私の記憶は暗殺者として訓練を受けているところからしかない。

まあ私のことを売るような人たちだ。

優しくされたことなんてなかったのだろう。


そういうわけでシャーリーンは私に初めて優しくしてくれた人だ。

だからご飯を食べすぎて嫌われるようなことはしたくない。

幸い暗殺者としての訓練の中に拷問に耐える訓練として断食をさせられたこともある。

空腹を耐えるのは大丈夫だ。

断食させられたときは、我慢できなくなったときにご飯を食べることなどできなかった。

それを思えば耐えられなくなればご飯を食べれるというこの状況はかなりいい方だ。


それにこの家にはお風呂というおものがある。

これは一度はいると入りたいという欲求は耐えがたく何度も入ってしまった。

なんだかいいにおいがする確か石鹸とかいうものもあったけど、

それは高いらしいからそれは使わなかった。

不潔にしていたらダメなので体はちゃんときれいにしていた。

というよりそういう名目で何度も入ってしまった。


今日もきれいにしようとお風呂に入っているとシャーリーンがお風呂に入ってきた。

何だろうと驚きながら見ていると。


「ごめんねえ。もっと早く変えって来るつもりだったんだけど遅くなって

 おなか減ったでしょう。」

っていってきた。

「おなか減ったでしょう」のくだりで私は自分のおなかを見てあわてて体を隠した。

私の体は醜い。

私の体を見た人は吐き気がして私のことを嫌いになるって。

私は嫌われたくはない。

私はあわてて体を隠した。

それでもシャーリーンに体を見られた。

嫌われちゃう。

涙が出てきた。


シャーリーンは私のことを嫌ってないっていった。

でもそんなことはきっとないんだ。嫌いになったんだ。

だって私は醜いもの。


そうやっているとシャーリーンが私の体を抱きしめて頭を撫でてくれる。

いやっ、嘘だと後でわかって傷つくよりかは今嫌われてるってわかったほうがいい。

シャーリーンそんなに優しくしないで。

それが嘘だと分かってても信じたくなるから。

だから私は暴れた。

きっとシャーリーンは放してくれないだろうと思いながらも。


そう思っているとシャーリーンは私を突き飛ばした。

えっえっなんで?って思っていると

シャーリーンは私のことを見下して

「お前は醜い。元はそこまでじゃなかったのだろう。

 だけどその傷がやけどの跡がお前を醜くしている。

 見ていると吐き気がするような体。お前の体を見たものは皆お前を嫌うでしょう。」


とってもとっても冷たくて厳しい声だった。

今までのシャーリーンからは想像もできないような。

今までのは全部うそだったのだって思うような。

たとえば優しくしてくれたこととか


なんでっ!なんで私はこんな目に合うの?

この体のせい?私の体が醜いから?

そうだ!この体のせいなんだ!

けどこれは私の体。この傷跡を治すのは無理だと分かってる。

ずいぶん昔のものに毒で出来たものまであるから。

だから私は一生この体。

だから誰にも好かれることはない・・・










・・・・・・・なきそう


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