噂
メモには夕方に指定の場所へって書いてあったのでとりあえず町の様子でも見ていきますか。
一応私もこの領地の領主の娘なので町のことに気を配らなければいけません。
・・・・という名目で露店めぐりでもしましょうか。
「おばちゃん、これなーに?」
「これかい?これは揚げ菓子だよ。おいしいよ。」
「じゃあひとつちょうだい」
「あいよっ」
私はあらかじめ魔道具を売って手に入れといたお金を払います。
私はおばちゃんから買った揚げ菓子を食べながらおばちゃんと世間話をします。
「おばちゃんこの頃調子どう?」
「そうだねえ、私自身は普通だけどねえ。
ちょっと変わったうわさはあるよ。」
「っへえ、どんなの?」
「領主様がいるでしょ。その娘がねとんでもない魔法使いなんだってさ。
それでそれを使って領主様が成り上がろうとしてるって噂があるんだよ。」
へーそんな噂があったんだ。
まあそれは私が拒否するから無理なんだけどねえ。
「それでね、そのうわさを信じた隣の領主様が寝その娘を暗殺するんじゃないかって噂があるんだよ。」
あークロにはなんで暗殺に来たのか聞き忘れたけどそれの可能性高いねえ。
「まあ私はその娘が魔法使いってところから疑ってるんだけどねえ。
聞けばその娘、誰にも習わずに魔法を使ったて言うじゃない。
そんなにポンポンすごい魔法が使えるなら私たち平民も簡単に成り上がれるんだけどねえ。」
魔法使いだってところまでは本当なんだけどねえ・・・
平民での魔法使いは少ない。
なぜなら簡単な魔法なら近所の人に習えば使えるけど正式に学ぶのは時間とお金がかかる。
「へーそんなうわさがあったんだ。
それでそのうわさの信頼度ってどれくらい。」
「さっき言ったように私は魔法使いってところから疑ってるし、
信じている人はそんなにいないよ。」
まあ本当のことだし隣の領主様もうわさをもみ消すだろうしそんなものだろうね。
「与太話の類かぁ。まあ噂としては楽しいけどね。」
そこで他のお客さんが来たので私は退散することにした。
それから夕方まではいろいろ見て回って時間をつぶした。




