さよなら
「ごめんなさいごめんなさい」
君が必死に謝る。
いいんだ、今更そんな言葉聞きたくない。
「悪いところは直すから。私が悪かったわ。」
潤んだ瞳で僕を見つめる。
「あなたを愛してるわ。」
ああ、君のそんな言葉最後に聞いたのはいつだっただろう。
「だから、お願い。考え直して。あなたとやり直したいの。」
いいや、だめだ。
精一杯考えて考えて、決めたことなんだ。
僕が悪者になっても構わない。
もうやり直すことはできないんだ。
“さよなら”
僕は小さく呟いて手に力を込めた。
なんだか
「と も だ ち 」
と似てしまいました。