俺の日常、グッドバイ
始業式終わったーーーーーーーーーーーー!ただただ校長が長々と話しているだけのもう平凡としか言いようの無いものだったな。んで今は始業式終わったんで今日はもう帰るだけ。だから今は帰りのSHR中。お、今日はめずらしく全員そろってるな。2学期の始業式だからか?
「えー、今日は連絡事項はないんでもう終わりにすっか」
こいつは担任の先生。としか言いようが無い。名前を聞いたら『名前はまだ無い』か『先生という名です」という返事が返ってくる。ちなみにこの人はメルヘン先生などと呼ばれているが中二病なだけだと俺は思う。この人は時たま謎の魔法(?)のようなものの名前を叫びながら校舎を走り回っていることがある。でも見た目があまりにも美少女なおっさんなので中二病ではなくメルヘンと呼ばれるようになった。ちなみに先生が詠唱中(?)の時に声をかけたり注意をしたりしたやつは見るも無惨な姿になって帰ってくる。どんな姿かは言わない方がいいだろう。
「あ、でも一つだけ連絡事項があったわ」
「なんすか〜先生?」
今、先生に質問したのは斉藤 孝介催眠術の天才だ。
「おまえら、異世界に言ってくんない?」
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「は?」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
おお〜、今クラスが一つになった気がする。てかこの教師何回も精神科に行ったほうがいいんじゃね?と思っていたがここまでぶっ飛んだ発言は無かった。
「先生、さすがにそんな冗談を言うのはどうかと......」
さすがにこれには意見させていただいた。
「いや、冗談じゃないよ」
そう担任が言った瞬間、体がフワッと軽くなった。下を見てみると...床が青空になっていた。
「へ?」
そして、その青空へとそのまま落ちていった。
「うわああああああああああああああああああああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜てかまだ落ちてるガチでヤバい!やばいやばいやばいやばいやばいきゃあああああああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
周りを見てみるとみんな同じような奇声をあげていた。ふと下を見てみると森がある。あ、俺このまま死ぬんだな。なんて思っている間にもどんどん地面が近ずいてくる。ま、最後に女子のパンツを見れたのがせめてもの救いか。
どっかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん
落ちた。
「いてててて、って痛くない!?てか、俺生きている?!よっしゃーーーーーー!俺は生きているぞ〜〜〜〜〜〜!」
と気づいたら叫んでいた。でも、これからどうする?
「はぁ〜」
と思ったらため息をついていた。
「とりあえず、クラスの連中を探すか...」
「はぁ〜」
今日何回目のため息だろう。気づいたら夜になっていた。今日の成果はなし。つーか昼から何も食っとらん。腹減った。死にそう。マジどうしよう。
空には日本の都会じゃ見れないような満天の星空。月が二つある事がここは地球じゃないことを証明している。ちなみに赤い三日月と普通の満月。
「はぁ〜」
またため息をついたそのとき
「グワァァぁぁぁぁぁ」
とガサガサと後ろから音がして奇声を上げて人間の子供ぐらいの大きさのモノが3つぐらい襲いかかってきた。とっさにその一つを殴ってしまった。
「きぃゃゃゃぁぁぁぁぁぁーーーーーーー」
グチャッと。え?何?この生々しい感覚。自分の手を見ると血で染まっている。前の方に目をやると頭が潰れ見るも無惨になった死体が一つ。他の奴らは仲間がやられて警戒しているのか襲ってこない。よく見てみると襲ってきた奴らはゴブリンだった。しかし角は長くて禍々しいものが3本あり、赤色の体といういかにも上位種ですよ。という雰囲気をバンバンだしまくっている。
「これは...逃げるが勝ち!」
と言って奴らと反対方向に逃げようとして数歩走ったら急に足が動かなくなった。え?罠?ヤバい俺死ぬかも。見るとゴブリン達は厭らしい笑みをしながらこちらへ迫ってくる。本当にマジでヤバい。どうしよう?