白と黒
説明だらけになりました。
頑張って読んでほしいです。
「いや、……でも………しかし……わかるが……」
「……」
(なー、何話してると思う?)
(知らぬ、奴らの話が終わるまで何もないんだったら、寝ていろ)
(……)
俺は、初めての戦いで、勝利を収めたが、いまだにここから出られるすべがないので、黙って空たちの話を遠くから聞いている。
(はぁー。しかし、誤解は解けたものの、早く出られないかなー)
暇を持て余した俺は、なんとなくカバンに何が入っているか調べて、そこに本があったことを知り、読書に移行した。
10分ぐらいだろうか。どうやら、空たちの話が終わったようだった。
(長かったな……)
空が目の前に来て、頭を下げ始めた。
「先ほどは、いきなり襲いかかって、すみませんでした。私たちは、今話題になっている、大量失踪事件の犯人を捕まえようとしている所なんです」
「捕まえる。ねぇー……」
「え?」
「いや、なんでも……」
俺は、今さっきまで起こっていたことを振り返る。
(完璧、死ねとか殺すみたいなこと言ってなかったけ?)
「それで、なんで俺が、そのーなんちら事件の犯人と思ったわけ?」
空は、言いにくそうに。
「あのような事件は、どう考えても人間業じゃありませんし。それに、あなたの魂の器が……黒色だったので……」
「黒?」
(そういや、こいつも初めてこいつらを見たとき、白やら何とか言っていたな)
空は、どうやら人見知りのようでもじもじしながら、こちらに目を合わせないようにして、会話をしていく。
「え?あの、聞いていないんですか?あなたの獣妖から……」
「うん?聞いたけど……黒とか白とか聞いてないぞ?」
俺は、これまで聞いたことを、空に話す。
「なんですか?それ?」
疑問形で否定された。
「私が聞いたのと、所々あっていますが、全然違いますよ」
「え?」
「私じゃうまく話せないんで、シロちゃんに変わります」
空は、目を閉じて深く深呼吸する。すると……。
「はー、お前らに説明とかなんだか嫌なんですけど」
性格が、がらりと変わった。
俺に、先ほどなかった敵意が、ちくちく感じてきて、俺を射殺さんほどに目つきを変えて、同一人物ですか?と疑いたくなるほどに変わった。
「あー、さっき聞いていたが、面倒なので違う点だけ話します」
「……はい」
「えーと、私たちは……ああ獣妖のことな?私たちは、実は魂ではなく、ただの器だ」
(え?)
(何?)
(お前、どう言うことだ?)
(知らぬ!吾輩は、お主に嘘をついておらぬ!)
(?)
「おーいお前ら、人の話を聞かずに、頭の中で会話すんじゃねぇ」
空さん……もとい、シロちゃんが怒り出した。
なんか、ドスが効いていてちょっと怖い……。
「良いか?よく聞けよ?私達は器なんだよ。魂とか言っていたけど、間違いだ。」
「じゃあ、どういう事だよ!ちゃんと説明しろ!」
「しろ?」(ギロリ)
「いや……、してください……」
怖え~~~~~。マジ怖え~~~~~~。
「お前たち人間には、一つの魂と二つの器がある。二つの器の内一つは、体…肉体だ。もう一つは、魂と肉体をつなぐ入れ物…それが第二の器だ」
「……」
(……)
「魂と肉体をつなぐ入れ物……めんどくせぇから、第二の器というからな?」
適当すぎる!が、わかりやすい。
「第二の器は、この世にあるすべての魂が宿す『もの』にあるが、それだけじゃねんだよ。私達みたいな、獣妖みたいに、器だけのもいる。私たち獣妖は、肉体と魂を持たない器なんだ、器だけでは生きられない、というかそれだけでは脆い、簡単に壊れるんだ。そのため、獣妖達は、生き物や物の第二の器が壊れたとき、その代わりとして入れてもらうんだ。わかったか?」
「おう……」
「本当にわかっているのか?……まぁいい、そんで白と黒というのは、まず私達が住んでいる世界を話さなきゃならねぇ、私達は、この世と鏡写しに別の世界があって、ただ器と魂が漂う世界にいるんだ。ただし魂はお前たちの体がない魂と器だけしか映らない世界で、私たちは器だけだ」
そう話しながら、地面に絵を描き始めた。
丸が三つ重なったやつだ。
「ほんで、この真中がお前たちの世界で、端の両方の丸が私たちの世界だ。しかし、右と左で、白と黒と別れている。お前たち風に言ったら天国と地獄だな。」
話しながら、地面に文字を書いていった。
天国・お前らの世界・地獄
「両端は、お前らの世界に干渉できるが、お前たちは、死ねないとできない。まっ、こんな感じか?そんで、両端は敵対しているてっことだ」
「白は天使、黒は悪魔と考えていいんだな?」
「ふん、呑み込みが早いねぇ。そう言うことだよ」
「それで、悪魔は俺たち人間に害があるということか?」
「いや、全部ということでは無い。だが、ほとんどが、己の欲望で動いている。そんで、それを見た人間が、悪魔だとか言って。私たちはそれを倒すから天使と言われているのさ」
へー、この世には、「死ね」「殺す」とかぶっちゃける天使様がいるんだなー。
「そんで、だいたいわかってきたし、まだまだ聞きたいことが山ほどあるが、それは置いといて。結構話し込んでいたが、何を話していた?」
シロは、苦虫をかみしめた様な顔をして、こちらを睨みつけた。
「空が、お前たちを仲間に入れてほしいとか言いやがったんだ。私的には、黒色と一緒にいること事態が反対なのによ」
「仲間?」
「はい。あなたは、良い人なようで仲間になってほしいんです。今まで、そういう人と会っていませんから」
性格が変わった。どうやら、空さんのほうらしい。
俺のほうは、だるそうな顔で、右手をあげて……
「だるいから、パス」
と言ってやった。
(うる)
空が泣き始めたが、俺は、素知らぬ顔で無視した。
「それより、ここから出してくれ。いったいここは、どこなんだ?」
空は、涙ながら答えた。
「ここは、私が作り出した、異空間です。外の世界とは時間しか繋がっていない世界です」
そう言い、両手を上に向けた。
「いま、壊しますね」
パリンという音と共に世界が砕けた。
元の世界に戻れたらしいが、しかし、気づいたら真っ暗だった。
どうやらさっきまでの世界の空は、描かれていたものらしい。
そんな風に考えていると、空がフラーと倒れ始めた。
「あぶない!」
俺は、地面に打たれないように、手を伸ばすが。
「あれ?」
見当違いのところに手を伸ばしたらしく。すなわち、女の子の胸に……。
「あーー……」
「すみません、あのようなデッカイ空間を作ったり壊したしたりすると、疲れてしまうんです…………」
「………」
空は固まって、自分の胸の俺の顔を見て、わなわなと震えだした。
そして。
「キャーーーーーーーーーーー!!」
「すみません!すみませんでした!わざとじゃないんです!」
俺はすぐに手を放そうとするが……
ガシャン
と、後ろから音がして振り返って見ると。
自転車を倒してこちらを見る、未来がいた。
冷たい目線で……。
「へー、あんたって、こんな夜中に女の子の胸を、もんで何しているの?」
「えーあー」
俺が、なんて説明しようか考えていると。
未来は、こちらに感情が入っていない目で見てきたまま、ポケットから携帯電話を取出し、110をおした。
「もしもし?警察ですか?」
「まて!これには深い出来事があって!」
「ああはい。今、欲情に困ってどうしようもなく変態行為に走っている、という深い出来事がある、男がいましてぇ」
「話を聞いてくれてない!?」
「えっと、ここはですね……」
「誤解だーーーーーー!!」
この後、俺は警察署に連れて行かれた……
一応、無実で片づけられた。が、未来がなぜか小さく舌打ちをした。
俺の周りにいる女子って、結構冷たい……というか、酷い!
麟「第5回キャラあとがき始まるでぇー」
命「おーう」
麟「あれ?命、お前…なんでここにいるの」
命「ここにいてほしくないようだな」
麟「いやー、だってさ読み方のほうは、もう決まったんか?」
命「いや。決まってないけど、海ねーちゃんたちが、ここは自分たちがやる。と言い出して、ここに出ろと言われた」
麟「麗しき、兄妹愛やな!」
命「そうか?なんか必死さが込められていたが?」
麟「まーそれはともかく。ほんでぇ?どうだった?」
命「なにが?」
麟「決まっているがなぁ、初の女の子の胸を触った感想は?」
命「は?」
麟「とぼけるなって!本文にかいているがなぁ、そんで感想はどうやった?空ちゃんの胸、柔らかいんか?」
命「……」
麟「はよ、いわんかい!」
命「死ね」
麟「は?…ぼがぁ」
命「……えーと。麟さんがいきなり謎の意識不明になったので、作者さんの手紙を読みまーす。」
ぱら
命「えーと。……今日は、雨で憂鬱だったよー。…はい、どうでもいいんで捨てまーす」
ぐしゃぐしゃ……ポイ
命「えーと、やることがないんで。終わりまーす。それでは、バイバイニャー」
命「あのースタッフさーん!ここにある生ごみを捨ててくださーい……え?無理?大丈夫ですよ、本当に生ごみなんで。……それなら僕が捨てますんで、ごみ袋ください。……え?それも無理?……だったら………………」