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罰〜突然妹ができて、人生終わりました。  作者: 蓮太郎


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5/10

5.妹の気持ち。

「今何時だろう。腹減ったな〜。」

新太郎は、天井を見つめながら、小さな声で呟いた。

一晩中、凛は新太郎にくっついて寝ていた。

「う、う〜ん。」


「寝相いいな。」

寝返りはうつものの、新太郎の腕の中で器用に小さく回転する凛を見て、新太郎は感心している。

背中を向けていた凛が、新太郎のほうに顔を向ける。

新太郎が、凛をみていると、ゆっくりと目が開いた。


「おはよ。」

凛は、少し寝ぼけながら、ニコッと笑った。


か、可愛いすぎんだろ!

新太郎は、照れたのを隠す様に、天井に向けて顔を反らした。

「おはよう。」


「お兄ちゃん、本当に何もしなかったの?」


「してよかったのかよ。

お陰で一睡もできなかったわ。」


「ふふっ。頑張ったね〜。」

凛は、新太郎に擦り寄り、距離を詰める。

「こうしてると、恋人とか夫婦みたいだね。」


「な、何いってんだよ。」

新太郎は、天井を見たまま答える。


「照れてる?」


「そりゃ、こんな事、初めてだからな。」


「素直でよろしい。」


「なぁ、起きないか?

このままだと、ブレーキが壊れそうなんだが?」


「それは、どういう?」


「どう言う?と、言うと?」


「私へのライクではなく、ラブが爆発しそうって事?」


「そうだな。」


「えっ!?」


「幻滅したか?考えてみろよ。

女に免疫のない男が、凛が来てからの事を体験したんだ。

しかも一緒に住んでるんだぞ?

気持ちに蓋をしようとしたが、もう認める事にした。

俺は、凛の事を好きになり始めてる。」


「・・・お兄ちゃん。」


「だから離れないと、危険だぞ?」

新太郎は、ようやく凛の顔を見た。


「違う。嬉しいんだよ。」


「えっ!?」


「私もね、お兄ちゃんの事、好きになり始めたかも。

イケメンだし、背高いし、優しいし。

何より、一緒にいて楽しいし、落ち着く。

まだ、出会ったばかりだから大好きとは言えないけど、多分すぐにそうなる。

そう思ってる。」


「・・・親不孝な兄妹だな。」


「あはははっ!もしかして、お父さんとお母さんに気をつかってんの?」


「つ、つかうだろ?」


「う〜ん。私は、せっかく家族になるんだしって、仲良くしようと思ってここへ来た。でもね、どんな人がお父さんとお兄ちゃんになるのか不安だったし、できればお母さんと二人がいいって心の中では思って、ここへ来たんだ。

勝手に恋愛して、勝手に結婚してさ。

本当は不満いっぱいだった。

だから、子不孝者に気をつかうつもりなんてないよ。

私は、お兄ちゃんと恋人になりたいと思い始めてたんだ。」


「成る程な。確かに。

俺は、後ろめたさがあったが、そう言われると、気にしなくていい気がしてきた。」

バサッ。

新太郎は、凛を抱きしめた。


「え〜?今から?」


「いや、ちょっと自分の心と体の答え合わせを。」


「なんだそれ〜。」

凛も新太郎を抱きしめ返す。

「じゃあ、私も答え合わせしよ〜。」


グ〜。

新太郎のお腹がなった。


「はい、ムードぶち壊し〜。」

凛は、新太郎の顔をみてニコッと笑う。


「仕方ないだろ?一晩中起きてたんだから。腹もへるわ。」


「ご飯、つくってあげよう。」

凛は、立ち上がった。

「パンかご飯どっちがいい?」


「ご飯かな。」


「分かった。できたら起こしに来るから、少し寝たら?」

凛は、ニヤニヤと笑った。


「そうだな。ありがとう。」

新太郎は、目を閉じた。


チュッ。


「お、おぃ!」

目を閉じた新太郎に、凛はキスをした。

「すまん、つい。」


「いや、おっさんかよ。」


「あはははっ!私達、付き合ってるでいいんだよね?」


「・・・凛がいいなら、よろしく頼む。」


「うん!よろしくね、お兄ちゃん。」


「付き合ってもお兄ちゃんなのか?」


「う〜ん、そうだね〜、お父さんとお母さんの前では兄妹演じる予定だし。」


「そうなんだな。分かったよ。」


「うん。じゃあご飯作ってくるね〜。」


バタン。


凛は、リビングへと下りていった。


・・・付き合ってしもた。

新太郎は、頭を抱えた。

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