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罰〜突然妹ができて、人生終わりました。  作者: 蓮太郎


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2.親友の予言。


「あ〜。あ〜。はぁ~。」


「どうした?こっちまで気分が暗くなるわ!」


「ああ、すまん。」


大学の講義の合間、新太郎は、学食で項垂れていた。

向かいに座るのは山田やまだ りょう

新太郎が唯一仲良くしている同級生だ。


「で?何があったんだよ?」


「あ〜、父さんが突然再婚してさ。

昨日からお母さんと娘がうちに引っ越してきたんだ。」


「何だそれ?初耳だが?」


「そりゃーそうだ。

昨日家に帰ったら、引っ越してきた二人を紹介されて、突然告げられた。」


「それはご愁傷さまで。

所で新太郎くん、その娘とやらは何歳なのだね?」


「何だよそのキャラは。

一つ下だよ。」


「おー!きたー!ラブコメ展開!」


「何だよそれ。」


「そりゃー、年の近い男女が突然一つ屋根の下で暮らすんだ!色々イベント発生すんだろ!

妹の風呂上がりに洗面所のドア開ける事件とか、親の不在に二人でテレビ見てるときに、立ち上がった妹がつまずいて飛び込んでくる事件とか!

逆パターンもありだな!

床ドン的なやつ!

いや、この場合はソファードンか?

昨日は!昨日は何も無かったのか!?」

涼は、興味津々で詰め寄ってくる。


「何もね〜よ。妹だし。」


「いや〜、新太郎くんは分かって無いな〜。ちなみになんて呼ばれてんだ?」


「お兄ちゃんだが?」


「ウホー!!!呼ばれてー!!」


「お前、妹いんだろうが。」


「違うんだよ!血のつながりの無い一つ下の女の子にお兄ちゃんなんて呼ばれたら・・・あー!うらやましすぎる!」


「はぁ。こっちの精神状態はそれどころじゃないんだよ。まぁ、家事をしなくていいって言ってもらえてるから、その点は良かったんだが。」


「何!?じゃぁ、これからは誘いに応じてくれるのか?」


「あぁ。」


「新太郎!良かったなー!俺は、お前を誘って、何度断わられた事か!」


「それについてはすまん。

まぁ、これからは友達付き合いというのも楽しみだ。」


「よし!早速だが、来週の金曜日、合コンな!」


「それは断わる。」


「はぁー!何で?今誘いを断わらないっていったとこだろ!」


「合コンは別だ。

行きたくない。」


「何だよー!」

涼は不満気に新太郎を睨んだ。


「さぁ、そろそろ講義始まるぞ?」

新太郎が立ち上がると、涼も不満気に立ち上がった。




「いただきます!」


新太郎は、真っ直ぐ家に帰り、母の作った晩御飯を凛と並んで食べている。

「光さんは、食べないんですか?」


「うん、お父さんか帰るの待つわ。」


「そ、そうですか。

父さんは幸せ者だな。」


母は気を使って話しかけてくれたが、特に弾む会話も無く、気不味く感じた新太郎は、ご飯を食べ終わると、2階の自分の部屋に上がった。


バサッ。

新太郎は、ベッドに倒れ込む。

「あ〜、家事をしなくていいのは助かるが、リビングにいづらい。

自分の家なのにな〜。」

小さな声で愚痴を呟くと、新太郎は眠ってしまった。


カチカチカチ。

時計の音が耳障りだ。

「う、ぅ〜ん。寝てしまったのか。

何時だ?」

新太郎は、時計を見た。

1時か。

風呂入らないとな。


新太郎は少し寝ぼけながらも、階段を下りて、洗面所のドアを開けた。


「あっ。」


「キャー!!」


バタン。

「ご、ごめん!こんな時間に起きてるとは!」

新太郎は、ドアに背中を当てて、焦って謝る。


「わ、私もごめん!

こんな時間だし、誰も起きてないと思って鍵閉めるの忘れてた。」


「あ、いや。ごめん。」

ラブコメ展開、本当に起きてんじゃねーかよ!

ヤバい。見てしまった!

妹の全てをー!!


「お兄ちゃん、今からお風呂?」

凛はドアの向こうから話しかけてくる。


「そ、そのつもりだったが、今日はもう寝る。」


「もう、出るからちょっと待って!」


「いいよ、ゆっくりしなよ。」


ガチャ。

凛は、パジャマは着ているが、濡れた髪のままドライヤーを手に急いでドアを開けた。

「どうぞ。」

風呂上がりだからか、照れているのか、少し顔が赤い。


「ゆっくりしたらいいのに。

ありがとう。」


「う、うん。髪はリビングで乾かすから気にしないでね。」

凛は早足でリビングに逃げる様に入って行った。


ポツン。

「はぁ。」

新太郎は、湯船につかりため息をついた。

「まさか、ラブコメ展開が本当に起こるとは。」

ブクブクブクブク。

新太郎は、湯船に顔を沈めた。

ブハー!

「ハァハァハァ。ダメだ。頭から離れない。」

新太郎は、初めて裸を見て興奮気味になっていた。

「ダメだぞ!妹なんだ!3.1415・・・」

新太郎は、自分に言い聞かせて、円周率を唱え始めた。


「ダメだー!円からいけないものを連想してしまうー!

ヤバい!鼻血出てるし!

のぼせたか?」

新太郎は壊れてしまった。


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