表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ツクヨミが最近嫌われてる

「ツクヨミさ、人間に最近嫌われてない?」


「え。マジで?」


「マジマジ、ほら見てよ」


アマテラスがスマホの画面をツクヨミに見せる。


「あぁー、これSNSってやつ? そういや、スサノオが『和歌より使いやすい』って言ってたわ」


「ここ、ほら、たったさっき10年前更新の記事」


幽世(かくりよ)で流行しているSNS、Yatter(略称 八咫(やた))の『本世紀のニュース』欄が表示されている。

アマテラスが指さした場所には、こう書いてあった。


『大和国民一億人による神々人気ランキング 最下位はツクヨミか』


「は? マジじゃねぇか。なんで?」


「なんかやらかした?」


「何もしてねえよ。そういうのはスサノオだけだろ」


ツクヨミはスマホをアマテラスから取り上げて、記事を開く。


「アマテラス一位じゃねえか! というか僕とアマテラスと、誰だ? アマツミカボシ? って神以外無投票じゃん」


「確かに、イザナギ父さんがいないのは変だね」


「くそ、ちょっと現世見てくる。確かめないと」


ツクヨミは月に憑依して、人間の思考を見る。

寝る前の人間は皆、一様にこう考えていた。


『明日、月曜日か。嫌だな』

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ