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2.AIも「そうする」 〜あなたが見つけた対話のアクセル、それは蜃気楼じゃない〜

 多数の読み物を読んできた皆様は、長文を読むこと自体には抵抗が少ないと思います。しかし流石に、こっちが数10文字入力したそばから、500も1000も文字が生成されてくると、流石に「長いかも」と思うことが出てくるかもしれません。


 ですが心配はいりません。そもそもAIが生成した文書には誰かの想いや信念が込められているわけではないので、読み飛ばしても誰も文句を言う方はいません。


 それに、結局のところ、あなた自身が入力した文字に対して、世の中の「あるある」を学習したモデルが最適値を算出してきた答えです。なので、あなたにとって分かりづらいということ自体も相当少ないでしょう。


 そして、何度もその生成を目にしていれば、回答を目で追いかけるだけで、大体どんなことが書かれ、次にどんなことを出してくるか、想像つくようになると思います。


 例えば、質問であれば「総合的なYES/NOなど。質問に対する直接的な答え」から入り、「そう導き出せる理由や、その根拠となる追加情報」を複数個。それぞれの中に「具体例や細かい事例など」もあがり、最後に、「最初の答えと大体類似の結論」で終わります。間に、より詳細な具体例が上がることなど、マイナーチェンジはありますが。



 すると、先ほどのような答えのパターンがおおよそ頭に入っていれば、次にどんなカテゴリの言葉が出てきそうか、や、終わった応答をざっと見てどんなことが書いてあるかなども、すぐに頭に入ってくるのではないでしょうか。


 生成AIは、その文書の生成に、それなりのタイムラグが発生します。慣れてきたらそれこそ、その生成のタイムラグと競い合うかのように目を通すこともでき、その上でもう、次の質問を打ち始めてしまうことすらできるかもしれません(実際、回答出力の最中に、次の質問は打ち始めることもできます。なんなら割り込みすら可能です)。


 そんなふうに、AI「ならそうする」が見えてきてしまうと、それはもう、人と人が行なっているような対話のスピード感で、次々に話を進めていけます。もちろん、AIの、どの言葉尻を捉えて次の話を展開させても良いですし、場合によってはあえて、「この要素が出てこなかったな」を理由に「こっちについてはどうですか?」と続けることもできます。まさに対話そのものですね。


 

 スイッチが入ると、こんな具合で、話が自由自在の迷子になっていくこともあるかもしれません。その一方で、とりとめもなく「AIが出してきた情報」に対して掘り下げていくと、思わぬ創作の種やアイデアが出てくることもありそうです。


「Q.あつい日に、遠くの道路が光沢があるように見えます」

『A.……「逃げ水」または「蜃気楼」と呼ばれる視覚現象の一種……』

「Q.日本で頻繁に見えるのは最近になってからですか?

『A.……自然現象として古くから存在……日本の古典文学や詩歌にも、蜃気楼……』

「Q.昔、蜃気楼の説明された時、遠くにあるオアシスが近くに幻視されると言われた気がします」

『A.……下位蜃気楼(Inferior Mirage)光が屈折して遠くの物体……実際には存在しない水面……』

「Q.……ないものが見える、はより被害があるのではないかと思いました」

『A.砂漠を移動している人々が……脱水症状や迷子になるリスク……』

「Q.ないものが見えることもある、という印象は、昔の教育ではあまりなかったです」

『A.伝統的な教育や一般的な説明では、蜃気楼について「遠くにあるものが見える」という説明……』


「Q.昔の砂漠地方では、上記の認識はただしくされていましたか?」

『A.……蜃気楼が実際には存在しない水源やオアシスを示す可能性があることを経験的に知って……』

「Q.日本や欧米で作られる創作物で、蜃気楼の表現があったとき、遠くのものが近くに見えるなら……」

『A.……蜃気楼の本質や影響を理解することで、なぜこの現象が依然として混乱やリスクを……』

「Q.現象の説明に対する誤認が、創作物に影響があった事例で、世界的に重要なものはありますか?」

『A.……は、核実験の影響で巨大化……原子力に関する誤解を……』


「Q.……それほど遠くない距離でも、対向車のライトが路面に跳ね返る跳ね返り方に違和感……」

『A.……暑い日の路面近くでは、空気の密度が急激に変化……蜃気楼のような視覚的な違和……』

「Q.路面が濡れていると勘違いするかもしれません」

『A.……路面が水たまりの……視覚的な錯覚を引き起こし、運転者がスピードを落とすなどの行動……」

「Q.……蜃気楼の感じ方に、人間の目やコンディションは関係ありますか?

『A.若い人に比べて年配の人は視覚的な錯覚を感じやす……注意散漫な状態では蜃気楼が誇張……』


「Q.夏の高速道路。同情している助手席の子供が、運転するおやに、路面が濡れていると言い出す。親はそうは見えていないので不思議がるが、そんな時、前を走る、車高の低いスポーツカーが不自然に速度を落としてヒヤリ、というシーンはありえますか?」

『A.親が路面が濡れているようには見えないと感じる一方で、前を走るスポーツカー……』

「Q.休憩するパーキングエリアでは、架空の人気曲、蜃気楼というのが流れていることにしてみます。

 君にはみえてる風景〜 ボクにはみえない幻影〜? 二人の未来への障害? いますぐ知りたい正体〜」

『A.……孔明AI:「それは蜃気楼のトリックかもしれません。君の目には映るけど、君には見えない幻、まるで曲のリリック。そんな現象が、危険を呼び込むことがあるのです」……このように……』

「Q.孔明もラップで返すんですね。〇〇と被るかもしれません」

『A.孔明ならではの知性や洞察力を強調することで、差別化を……

 ……「蜃気楼、それは視覚のトリック  道路が濡れて見える?ちょっとしたシック

 君には見えても、他には見えない  その違いが、事故を呼ぶかもしれない。」……』



 このような、一見意味のなさそうな話のつながりから、ちょっとしたシーンが作られることもあるかも? しれません。AIもノリノリです(なお、孔明のラップはやはり被りが気になったので、AIには申し訳ありませんが没にしました)。


 繰り返しになりますが、結局のところ生成AIは使い放題であることに変わりはないので、いくらでも往復してみると、そのうち「これは!」というものにあたるチャンスは、誰にでもめぐってくる気もします。あまり性急にいいものを見出そうとして考えを固定せずに、気軽に使ってみるのが、結局はAIの「そうする」を引き出せる近道なのかもしれません。


 なおもちろん、ながらスマホ、ながらAIは厳禁です!

 お読みいただきありがとうございます。

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