表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/63

part Kon 11/21 am 10:33





 松嶋先輩は 頭からタオルを被り まだ 肩で息をしている。

 滴り落ちる汗が 床に 水溜まりを作っていく。



「お疲れ様でした 先輩。完璧っす」



 松嶋先輩は 第一セット 11得点。

 試合前の宣言通り 上げたトス 全部 決めきる勢い。


 

 先輩が 相手ブロックを引き付けてくれたお陰で 東先輩へのクイックも 効果的に使うことができた。

 東先輩 ブロックも含めて7得点。


 3年生2人で 合計18点。

 決勝点の三分の二を稼いでくれた。


 


 その代わり 3年生2人は 限界まで消耗している。

 東先輩も ベンチに座り込んだまま さっきから 一言も口を開かない。


 


「第二セットは 神楽メインでいくよ。小たまがミドルブロック」


「…ん」


「ハッ ハイ!」



 

 3年生2人の踏ん張りで 神楽 温存して 第二セットに挑める。

 第一セット 逆転されたときは 切り札 切ろうか 悩んだタイミングもあったけど 松嶋先輩の目を見て 耐えることができた。

 『絶対 あたしが取り返してやるから』っていう気迫が ビシビシ伝わってきたもんな。


 

 やっぱ3年生 スゴすぎ。


 

 第二セットは 1年 2年で しっかりやって 恩返ししないと。

 ゲームプラン通りの 試合展開になってるのは 完全に 先輩達のお陰。



「先輩方。こっちが20点に到達したら ダメ押しで 先輩達に 戻ってもらう予定なんで 心積もり お願いします」


「わかってるって。ヤバくなったら 助けてやる。思っ切りやってきな。……それまで ちょっとゆっくりさせてもらうわ」




 タオルの下から 頼もしい声。

 東先輩も頷いてくれてる。

 

 

 ……でもな。

 


「ゆっくりは ちょっと……無理かもっす。申し訳ないんすけど 20点まで すぐだと思ってるんで」



 あたしは チラッと綾創サイドのベンチを見ながら 確信を持って言った……。

 ………。

 ……。

 …。



            to be continued in “part Aki 11/21 am 10:48”






 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ