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王国滅亡の報復へ…  作者: 佐伯千尋
第2章 宝石十二の王・逆賊討伐軍入隊編
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2-007 赤い瞳の少女

いつも読んでくださりありがとうございます!

(体に光を集める……イメージ……!!!)


 拓也は光の歯車(ライト・ロウェル)の鍛錬をしているところである。

 光を集めることに集中すると、僅かながら小さな光の玉が現れた。


「やったぁぁぁー!!! 出せた、出せたぞぉお!」


「ではそれを私の方に投げてください〜」


「わかりました!! えいっ!!」


 拓也は小さな光の玉を雅のほうに投げつけた。雅は笑いながらそれを受け止めた。


「豆電球程度ですね〜とてもかわいい大きさですね〜。でも、安心してください〜。私も最初はその程度でしたから〜。少しでも小さな玉を出せたら、それをだんだん大きくできるようにしていくんです〜。あとはそれをひたすらするだけです〜。頑張りましょう〜! さて、もう少しここで鍛錬をするとしましょう〜」


 2人は歯車(ロウェル)の鍛錬で時間を費やした。


---ハーフェン・第3出口---


「さて! そろそろ、私の言っている感覚を掴めたでしょうか?? 行けましたよね? 行けましたよねぇ!?」


(凜音さん……強いのに……教えるのは下手くそだ……なんて言って誤魔化すべきなんだろ……とりあえず、言われた通りにズバーンとかやってみるしか……な、ないのかなぁ……)


 凜音の擬音語の通りにやって見ると、氷の結晶が徐々に現れてきた。


「やった……やったぁ! す……少しだけど……出たぁ……!」


「や、やはり私の説明が良かったのですね! わからなかったらどうしようかと思いましたよ!」


(本当に説明は訳が分からなかったけどね……)


「とりあえず、氷を出すことがてきたのならば今日の鍛錬は終了です! 曉月のところへ戻るとしましょう!」


 2人は曉月のところへと戻ることにした。


---ハーフェン・第1出口---


「とりあえず、今日は終わりです! お疲れ様でした〜戻るとしましょうかぁ〜」


 戻る時であった。目の前に先程ぶつかった少女が逃げていたのだ。

 後ろには男が3人ほど追いかけている。


「お〜。可愛い子が追いかけられていますね〜。拓也王子。ここはチャンスです! あの男たちに歯車(ロウェル)を試してみましょう〜!!」


「わかった、やってみる!」


 拓也は追いかけている3人に向かって走っていく。男3人は立ち止まった。


「なんだ!? おめーはよぉ!? 邪魔するなら、ぶっ飛ばすぞ!!」


(体中に光を集めるイメージ……さっきよりも深く集中しないと……今だ!)


光の歯車(ライト・ロウェル)閃光(フラッシュ)!」


 すると、太陽よりも明るい光で3人を襲う。


「あぁ……ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! 目がぁぁ!」


「今のうちに逃げよう!」


 赤い瞳の少女は頷き、拓也は赤い瞳の少女を路地裏へと連れていく。


「大丈夫かい?」


「大丈夫だよ。助けてくれてありがとうね。あれ……君って? さっきぶつかった人だよね?」


 赤い瞳の少女は拓也のことを覚えていたようだ。もちろん、拓也も覚えていた。


「はい、そうです。僕の名前は逆賊討伐軍第7地区一般兵の黄桜拓也です!」


「あ……君、逆賊討伐軍なんだ……すごいね……」


 少女は拓也が討伐軍兵士だと知った瞬間、態度が急変した。どこか怯えているようだ。


「私の名前は……大空(おおぞら)美紅(みく)……よろしく……ね?」


「もちろん! よろしくお願いします!」


 2人は握手を交わした。

 そして、先程入って来た方と逆の方から2人は出た。

 おそらくこちらから出た場合、しばらくの間は追いかけてきた3人は追ってこないだろうと言う考えである。


「また、会った時はよろしくね!」


「うん……では……」


 大空は走って行った。拓也は大空に手を振るも、大空は振り返ることなく去っていった。

 その後すぐに雅に会った。


「拓也王子、どこにいたんですか? 探したんですよ〜心配かけないでくださいね〜」


「ごめんなさい……次からは気をつけます」


「では、戻りましょう〜」


 2人は曉月たちを探しに戻っていく。


---ハーフェン・交易港---


 雅と拓也は曉月を探して歩いていると、港の方へと着いた。

 港を探してみると、植松と神村と共に曉月が緑髪の青年と話している。


「曉月大将! 何故ここにいるんですか?」


「おぉ……ちょうど良いところに来たな! いまから船に乗るぞ!」


「えぇ……いきなりなんでですか?」


 雅が事情を聞こうとしたとき、後ろから聞き覚えのある声が、聞こえて来た。凜音と遥だ。


「な……なんで、みんなここにいるのですか……?」


 遥は戸惑っている。

 その時、緑髪の青年が理由を話した。


「どうも、お嬢ちゃん! 理由は簡単だぁ……! アクアマリンの目撃情報が入ったからだよ! だから、俺が船を出すんだよ!」


「と言うことだ。彼は高緑(たかみどり)至一郎(しいちろう)。今回のアクアマリンの目撃情報を隣の地区である、第8地区に連絡してくれた方だ。もちろん彼は船の運転免許を持っており、今回、船の操縦をしてくれる優しい人だ。みんなよろしく頼む。だが出発までもう少しだけ待ってくれ! 第8地区の人たちがもうすぐで来るはずだから!」


 そして数分が経過した、まだかまだかと待っていると、いかにも大将っぽい雰囲気の男がやって来た。

 その男は黒縁のメガネをかけており、額に大きな傷がある。


「会うのは久々か? 政宗(まさむね)!」


嵩玖(たかひさ)! 久しぶりだなぁ!」


「相変わらずだな、大和。お前は3年前から一切変わっていないな」


「ん?聞き覚えがある声……り、凜音!? 久しぶりだなぁ。あれ以来会うとは思ってなかったから、あえて嬉しいぞ!」


 拓也はこっそり凜音に問う。


「凜音……あの人は一体誰なんだ? 知り合いか?」


「あぁ……元々私と同期だった。大和(やまと)嵩玖(たかひさ)だ。実力ははっきり言って曉月よりも上だ」


 大和と曉月は別のところへと移動して、2人で話し合っている。


「曉月! お前のところは7人も出撃するのか?」


「まぁ、2人は慣れさせるために入れたんだよ。まだ未熟者だからな。場数を踏ませる方が良い経験になると思ったんだよ!」


「なるほどな……政宗らしい判断だな……とりあえず、高緑くんを待たせるのも申し訳ないし……戻るとするか! また任務終了後にゆっくり話そうじゃないか! あの(・・)件について、じっくり話す時間が、欲しいしな!」


「そうだな、嵩玖! あの(・・)件は今後の活動について大きく関わることだ……こんな短時間で話すことではない!」


 こうして、2人の会話は終わり船の方へと戻ってきた。戻ってくると、高緑が既に船を出していた。


「早く乗ってくれ! 君たち以外は全員乗ったから、君たちが乗ったらもう出航するぞ!」


「あぁ……すまなかったな! 今から乗るぞ!」


 曉月、大和が入っていく。そして、高緑は出向の合図を出した。


「さぁ、皆さん! まもなくアジトがある可能性がある島へと出発しますよ!!」

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