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魔力譲渡します

何となくレオのステータスを見ていたら、また不思議な矢印が見えて来た。


生命力は七百万超え。

魔力は九百万超えである。



けど、レオの今の魔力は本当に半分切っていた。

残り多分三分の一位かな?

飛翔魔法のせいなのか、それとも感覚共有スキルのせいなのか?定かではないが、この短時間でこれだけ消耗するのはヤバいと思う。


「出来るのか?」


大体のゲームでは基本的に魔力回復はアイテムを使って行う事が多い。

それにゲームによっては歩いているとか時間の経過に伴って回復したりする物もある。

大抵は後者が多いが、物によっては歩いて休息しないと回復しない物もある。


確か、レオ達のやっていたアプリゲームは経過時間でも回復するタイプだったはず。


まぁ、私のやっていたゲームも経過時間で回復するやつだったけどね。


しかし、ここまでバンバン魔力を使っていたら回復にも時間がかかるだろうし。

それに、ちんたらと回復するのを待っているには時間が足りない。

だって、既にスピカ達は敵に遭遇しているのだから。


レオのやっていたゲームでは基本的には時間経過で魔力を回復させるか休息を取るか、もしくはアイテムで魔力を回復させるか。


けど、私のやっていたゲームでは魔力譲渡と言うか……魔力を投げるスキルがあった。


本当に何の役にも立たない糞スキルだ。


ダンジョンの中で、高い所に設置された水晶に魔力を灯すと隠し扉が開くと言うものだ。


たまにコントロールが悪くて仲間に当たると魔力が少し回復すると言う現象が起きたのだ。


多分、今回もそれで行けると思う。


「ありがたい申し出だけど、ユイは大丈夫なの?結構スキル魔法使っているだろう?」


レオはやはり紳士的に私の心配をする。

本当なら回復して欲しいだろうに、私の心配とか……オバチャンなんだかキュンときちゃうな~。


一瞬ボ~っとしてしまった。



うんうん。

私は滅茶苦茶大丈夫。


だって、私の魔力八千万超えしているもの。


それに、さっきら減っている魔力って一万もないし。


「全然大丈夫だよ」


そう言って魔力投げのスキルを発動させる。


込める魔力は三百五十万位かな、加減がイマイチだな。


取り敢えず、足りなければ追加で投げれば良いか。

ちょっとだけ魔力を込めて

「えい」

と掛け声を上げてレオ目掛けて魔力を投げる。


フワッとレオの体に吸収されて行く私の魔力をレオは愛おしそうに腕を抱きしめて私の魔力を感じている。


んんん?

なんだろうこの感じは……。


ってか、外見が良いとそんな所も滅茶苦茶絵になるよね。

眼福ものです。


そして、そっと目を開いたレオは自分のステータスを確認すると驚いたように「ありがとうユイ」と私を抱き締めて来た。


これは、それか?

若い人達が何かの試合を見た後にハグすると言うやつとか。

つまり、喜びの表現。


いやいや、若いって良いね。

青春している若者を見てオバチャン嬉しいぞ。


多少照れちゃうのは男性に免疫のないオバチャン故だ。


決して私はショタではない。


多分……。

お読み頂きありがとうございます。

また読んで頂けたら幸いです。

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