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レオってチートだよね

「ねぇ、アレックス。俺達の仲間になろうよ」


アレックスが『キョウ』と呼んだ彼がニコニコと話し出す。

でも、その笑みは何処か気持ち悪く、見ている者を不愉快にさせた。


暗色に染まった彼から元の色は判らないけど、狩人を彷彿とさせる風貌をしていた彼は、きっとこんな暗色じゃなく本来の色で普通に笑えばきっと可愛いだろうとオバチャン心に思った。


「だから、ねぇ、君を噛ませて」


そう言ったキョウの口は大きく開かれ、そこから大きな犬歯が覗く。


実際に見ると大きいと言うより牙のような犬歯。


良く八重歯の可愛い子とか聞くけど、あまりにも大きいそれは既に恐怖の対象でしかない。


ユラユラと揺れていたキョウは見た目に似合わず素早い動きでアレックスへと襲いかかる。


咄嗟の事に身動きが取れないアレックスの右腕を掴むと、キョウは大きく口を開けて噛みつこうとした。


まさにその時、光の網がキョウを(から)めとる。


「うぎゃゃゃゃ」


突如押さえつけられたキョウが雄叫びをあげた。


見れば、他の眷属達も一人、また一人と光の網に掛かって行く。


そして続くレオの声。


どうやら捕縛魔法を連発しているようだ。


何の躊躇いもなく淀みなく繰り出される魔法。


先程のアレックスの話が嘘のようなレオの魔法。


「お前……どんだけチートなんだよ」


ラゴスなんてあんぐりかえっているし。


「伊達にリーダーを買ったわけではないので」


レオはそう言うと最後の一人に捕縛魔法を掛けた。


『いや~、心もイケメンなら能力はチートとか、何処の異世界転移物だよ』


自分の事は棚に上げてマジに思ったんだ。



お読み頂きありがとうございます。

また読んで頂けたら幸いです。

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