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三度目の人生の過負荷  作者: 球磨川 雪
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三度目の過負荷

「『・・・?ここはどこかな?』」


『三度目と言うことかな?あの神様?の言うとおりだったら?』


『まったく、こんな面白おかしな現象が二回も出会えるなんてね』


球磨川は周囲を見渡す。そして、今生のこれまでの記憶を確認していた。


『この程度か・・・・・・・・それにしても奴隷として売られてるなんて思ってもよらなかったけど、でも、その程度だ。』


球磨川思考中・・・・・・・


「『やっぱり、せっかくの異世界で誰もほかに同郷者なんていないんだからこんなところで油を売ってる暇なんてないね』」


球磨川は自分についていた鎖や首輪などを螺子切った。


「『こっちでも使えるのようだね』」


『それじゃ、この牢屋みたいなところからも出ようかな』


格子が激しい音を立てて螺子り切れた。


「おい!なんだ。お前なんで外に出ている!」


「『何を言ってるんだい?僕が見たときにはすでにこうなっていた。だから僕は悪くない』」


「は?何を言ってるんだ?さっさと戻れ!・・・さもないと」


「『さもないと?』」


「痛い目にあってもらうぞ!」


「『さて、君にそんなことができるかな?』」


「ほざいてろ!ファイヤーボール!」


球磨川は燃え尽きた。


「しまった。殺してしまった。頭に怒られちまう」


布がこすれる音が聞こえる。


「『『全歪曲』僕の死をないことにした。』」


「!おーるすくりゅー?何を言って・・・・なぜ生きているんだ!?」


「『おいおい、まるで人を化け物みたいに言うなよ』」


「だったら、もう一度・・ファイヤーボ「『残念だけど、君の魔力は空っぽだ』」


「なんで、魔力がなくなるんだよ!?」


「『なくなったんじゃない。最初からなかったことにしたんだよ』」


球磨川の口は三日月形にさける。


「っひ・・・許してくれ。頭に言われたから、仕方がなかったんだ!」


「『そうか、今の僕は機嫌がいいんだ五秒ぐらいなら気が変わらない気がするんだ。早くどっかに行けばいいだろ?』」


「じゃ、じゃあ俺は・・・!」


「『やっぱり気が変わった』」


逃げようとした男の腹に先ほどまで牢の格子になっていた物が刺さっていた。


「なん・・・で?気が変わらないって・・・」


「『だから、五秒以内なら気が変わらない、と、いう気が変わったんだ』」


「この・・・嘘つき・・・・」


「『それは僕の能力じゃないんだけどな・・・・ま、騙される方が悪い。だから僕は悪くない』」


『さてと、こいつらは奴隷商の雇われの傭兵といったところかな?』


『それに、この世界にはステータスというものがあるようだね・・・・まったく、ジャンプの世界じゃあるまいし・・・・・と言いたいけど、面白そうだな。』






「まったく、あのまったく魔力のないガキをどこに売り飛ばそうか?おい、お前いいあてあるか?」


「そうだな・・・・あそこのホモ野郎のところなんてどうだ?顔とかもあいつ好みだろ?」


「あそこか・・・あまり良い思いではないが、一応お得意様だし悪くはないか」


「『ところで、そのガキって誰のことだい?僕気になるな~』」


「「!!」」


「なぜここにいる?見回りはどうした?」


「『見回り?あ、あ~彼のことか!彼のなら大丈夫だよ。二度と魔法が使えないだけだから』」


「魔法が・・・二度と使えない?何を言ってるんだ?」


「コイツ、少しぐらい怪我しても大丈夫だよなぁ」


「別にかまわんだろ。あいつに売るにしても必要になったら直してやれば、それにそいつには魔力がまったくない。魔法なんて使えるわけないんだからな。」


「そうか、と言うわけだ。ガキお前には痛い思いをしてもらうぞ」


「『何を言ってるんだい?百戦錬磨の全敗の最弱のこの僕に勝てるとでも?』」


「は?何言ってんだ・・・よ!!」


球磨川が吹っ飛ぶ。


「たいしたことなかったな。」


球磨川が気持ち悪い起き上がり方をする。


「『痛いなぁ。肋骨が肺に刺さったかな?これじゃあ一生後遺症が残っちゃうな。・・あれ?痛みが引いてきたな・・・治る前兆かな?それとも悪化する前兆かな?ま、どっちでもいいんだけど』」


「お前・・・・なんで無傷でいるんだ!?」


「『別にそんなのどうでもいいだろ?』」


「こうなったら・・・」


そういうと、傭兵の頭らしき男が剣を抜いて切りかかる。球磨川を切った。


はずだった。



しかし、その剣はあらぬ方向に螺子曲がっていた。


「は?なんで俺の剣が曲がってるんだ?」


「『その程度で驚くなよ?』」


その瞬間、螺子曲がった剣がそこにいた二人を貫いた。


「「!!」」


しかし、次の瞬間。何事もなかったのようになっていた。


「な、なんで?」


その時だった。また、刺さっていた。そして、なかったことになっていた。


それを、何回繰り返したことか分からないぐらい繰り返した時。


「『う~ん。そろそろいいかな』」


大の大人が震えて座って失禁していた。


「『この程度で折れるなんてな、僕の予想道理にならなかったな。また、勝てなかった』」

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