韓と陳の最期
翌朝、李と陳は韓の屋敷に行った。
男達が待ち構えていた。
「ここなら存分に戦えるでしょ」と女が言った。
韓は「ワシを敵に回して勝てる訳ないぞ。今なら許してやる。街からさっさと出て行け」と言った。
「それを言うなら、お前達こそ出て行け」陳は言った。
「よし、やれ」韓が言うと男達が李と陳に襲いかかった。双方素手で乱闘が始まった。
李は前後左右の敵を廻し蹴り、横蹴り、後ろ蹴り、後ろ廻し蹴りで倒していく。
陳も李に仕込まれた技で応戦する。
「このままでは、不味い」「止めろ」韓が言った。
「降参か?」陳が言った。
「違う。ワシが戦う」韓が言った。
「ほう。では行くぞ」陳は横蹴りで韓を攻撃した。がハンは捌いて同じく横蹴りを陳の頭部にヒットさせる。そして陳がぐらついた所、後ろ廻し蹴りを顔面に入れた。陳は大量の鼻血を出しダウンした。
「さあ、お次は貴様か?」韓は李に言った。
両者向かい合う。
韓は横蹴りを李に出す。これを転身して捌きながら李は韓の顔面に手刀を放つ。韓は、顔面をガードしつつ後ろ廻し蹴りを放つ。李は沈身してよけた。
再び両者が対峙する。
韓は裏拳で李の頭部を攻撃。これを李は腕で受け止め、転身して手刀を韓の顔面に入れた。これがモロに入り韓はよろめいた。
李はトドメの旋風脚を韓の顔面に放った。
韓はおびただしい血を流して倒れた。
「父上」女は韓に駆け寄ると李に手裏剣を放つ。
「危ない」李を庇った陳の側頭部に手裏剣が刺さった。