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続拳脚彷徨星  作者: 東武瑛
6/7

女賭博師

李と陳は酒店の部屋で話していた。

「どうやら、ここの賭博場でもイカサマがあるようだ」李が言う。

「賭博場のボスは韓と言う男のようです。街一番の金持みたいです」陳が言う。「金の力でゴロツキどもを雇い街を支配しているようです」陳が続けて言った。

「我々と関係無いが、どうしたものか」李が言うと陳は「一気に潰しましょう。イカサマ賭博で儲けてるだけでなく、店からみかじめ料もとっているようですから」と言った。

その時、階下が騒がしくなった。

李と陳が降りて行くと主人が男達に取り囲まれている。

「足りないな」男が主人に言う。

「これ以上はムリです」主人が言う。

「じゃあ、店を明け渡すんだな」男が言った。

「待て」陳が言った。

「何だお前、文句あるのか?、関係無いだろう」

男が言う。

「お前達のやり方は汚ない」

「何だと、やっちまえ」

男達が陳に襲いかかる。

1人対四人の乱闘が始まった。

李が加勢しようとした時

「やめなさい」と女の声。

「お嬢様」男達が言った。

「隣街の賭博場で見たわね、あなた」

「そうだ」

「ここでけんかしたら店に迷惑かかるでしょ」

「わかった。じゃあ、こちらから出向く。どこに行けばいいんだ」

「明日、ウチにいらっしゃい」

「わかった明日必ず行く」

「お待ちしてますわ」

そう言って女は男達と店を出て行った。

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