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師弟再会
李英風は荒野を走り抜け、やがて橋のたもとで唖然とした。
多数の屍があったからだ。
その中に鄭と隆の死体もあった。
そして断腸の思いで橋を渡り隣街を目指した。
その頃、街では金塊を前に男が満足そうな表情を浮かべていた。
「でかしたぞ衛」男は言った。
「で韓、分け前はいつくれるんだ?」衛が聞く。
「マア、待て。ちゃんとやるから心配するな」韓が答えた。「とにかく今夜は宴会だ」韓が言った。
李は街に着くと賭博場を覗いた。見覚えがある女が仕切っていた。李は、イカサマ賭博と見抜いた。「そこの男、何か文句があるのか」女も李を覚えているらしく言った。
「文句は無い」李は答えると賭博場を出た。
李が街を歩いていると「先生」と呼ぶ声がした。
李が振り向くと陳がいた。