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三人のお尋ね者
李英風は馬に乗り荒野を走っていた。
行く手に二人の男が見えた。
どうやら戦っている様子だ。
二人の男が戦っている。
やがて、二人は戦いを止めた。
「上達したな鄭」男の1人が言った。
二人の男は李にきずいた。
「貴様は李英風」鄭が言う。
「よく生き延びた。安心しろ我々は敵では無い」鄭が言った。
李は馬から降りて一礼した。
「我々は少林寺のシンパだからな」もう1人の男が言った。
「さあ、よかったら来てくれ。歓迎する」
李は二人についていく事にした。
三人がしばらく荒野を走ると街に着いた。
街は賑わいを見せていた。
三人は酒店に入って行く。
「酒を持って来てくれ」鄭が言った。
三人のテーブルに酒肴が並んだ。
「この街なら安全だ」もう1人の男が言った。
「さあ、ごちそうする。飲もう、食おう」鄭が言った。
その晩、李は久々に布団で寝た。野宿の日が続いたからだ。