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私の祝福

 サナが失礼します、と言って私の額に触れた。

 額に熱のようなものが集まってから、目の前に光の板のようなものが次々と現れる。

 そこには文字が描かれているが、先ほどから音を立ててそれが増えていくのを見ていると、いつ終わるんだろうという気がしないでもない。


 ゆうに20以上はあるような……と思っていると、サナが青ざめた顔で固まっている。

 よく見ると、彼女の駆け落ち相手であるクロトも凍り付いている。

 どうしたのだろうと私が不思議に思っていると、すぐそばでシルフが笑いだした。


「これは、これは……」

「シルフ、何がおかしいの?」

「書いてある文字を読んでみるといい」

「……“精霊王の祝福”、周囲の植物などが活性化して、植物が成長しやすくなります。また、品質、味、ともに向上します。……え、“精霊王の祝福”は、確かその人物がいるだけでその地方が豊かになってしまうという……それに、こっちは“水龍王の加護”って……」


 光の板が次々と浮かび上がるわ~、と思っていた私は、それをよくよく――裏側なので鏡文字になってしまうので読みにくい――を見て、呻いた。

 どれもこれも伝説級の加護である。

 どうして私は今までそれに気づかなかったのか。


 と、そこでサナが、


「……きっと私の“鑑定スキル”だから見えるのでしょうね。強力な加護の場合は、普通の“鑑定スキル”では見えませんでしたから。でも、これなら今日のおやつはとても期待が出来そうですね」


 と、面白がるようにサナは私に言ったのだった。

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