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父さんの部屋に行き、部屋の明かりをつける。
「あれ?なんでつかないの」
停電してるのか?。テレビの電源も入れるが、つかない。キッチンにある冷蔵庫を確認してみると、冷えていなかった。自分の部屋のテレビもつかない。
「録画してたアニメまだ消化しきれてないんだけど」
いや今はそんなことどうでもいい。
「パソコンはどうだ」
自室にノートPCがあるからそれは使えるんじゃないか
「バッテリーだから使えるのかな」
充電してあるものはまだ使えるのか。ネットに繋げればなにかわかるかもしれない
「ネットに繋がらないってどういうことだよ」
電気どころかネットの回線も駄目なのか…ラジオはどうだ?
「ラジオ…どこに置いてあったっけ」
たしか非常用持ち出し袋にあったような
「あったあった」
全体的にオレンジ色の手回しで充電できるラジオ兼懐中電灯。勢い余って壊さない程度に急いで充電する
「こんなものか…頼むぞ…」
ラジオのスイッチをonにする
ザ…ザザッ…
つまみで調整する
ザザザザ…ザザ…
「だめだ」
どこにも合わない。テレビも駄目、ネットとラジオも駄目。家族…というか、街に人がいない。どうしようか
「あ…交番行ってみるか」
いるとは思えないけど、一応ね。