思うに政治とは
民衆の幸福を支え、平和な国家を建設し、それを維持し、且つ繁栄させて弱き人々を守るのが政治である
民衆の不幸に漬け込み、不安を助長させ、不満を高めて自己の利益を優先して私欲を満たそうとするのが政治家である
政治と政治家が一致することは稀であり、殆どが不一致の様相を呈する
政治と政治家とは実は相反する存在なのだ
民衆を虐げて平気な顔をしている政治家ははっきり言って悪だ
しかし民衆に媚を売る政治家はもっと唾棄すべきわかりにくい悪だ
それを見抜くのは、残念ながら知性である
優しさや勇猛さでは政治家の根本的な悪は見抜けないだろう
政治に潜むシステムによる暴力
それに非暴力で臨むには鍛錬された知性と粘り強い対話しかない
勘違いしてはいけないのは、政治の本来の在り方と、政治家の悪徳に、厭世観を抱いたり、無関心を通して目を背けないことだ
民衆が賢くなればなるほど求められるシステム、つまり「法」の清廉さと効力は増していく
法を昇華させるのは紛れもなく民衆そのものであり、一人一人の個人の考え方や生き方なのだ
ならば、我々民衆がよく学び、人道と平和、慈愛という精神性までを高めて、知性と精神の両面性で世の中の動向をしっかり見つめ、変えていかなければならない
社会の底辺を知り、弱者と呼ばれる側の人々の心情と環境を理解し、他者や民族へ攻撃的な発言や行動するものに正しい知識と正義を燃やすべきである
決して暴力に身を任せようとせず、互いの理解と共感を育む対話を行っていかなければならない
要は、僕らが変われば世の中も政治も本当に変わる
それは良くも悪くもだ
政治家が私欲と自分の身を守るための保守的なパフォーマンスを見て、腐っている暇はない
全ての責任は今を生きる僕たちこそにある
なら、変わっていこう
成長していこう
生まれ来る子供たちのために
今、育っている子供たちのために
ここで石川啄木の詩を引用させてほしい
我らの議論を戦わすこと、その熱き眼は五十年前の露西亜の青年に劣らず
されど、誰一人、民衆の中へ、人民の中へ!
と、叫び出ずるものなし