放射能の雨を浴びてもきっとこいつは生き残る～2013～

雨が降っては文句をいい

風が吹いては不機嫌になる

雪にも夏の暑さにも呪詛の声を撒き散らし

貧弱デブで「不摂生」が服を着た様《さま》だ

欲の塊で

常に何かに怒り

笑えば嫌味が張り付いた顔になる

無駄に舌が超えており

米は魚沼産こしひかり

野菜は食わず脂《あぶら》ぎった肉を好む

常に損得勘定で判断し

自己の価値判断を曲げず

他人の言うことに耳を向けず

何か言われるたびに世の中が悪いと言い返す

昼に寝て、夜におきだし

自分の部屋に閉じこもり

腹が減ったら減ったで壁ドンし

煙草が切れたら

自分では働かず金を無心し

外に出るのは嫌だと言うが

深夜にコンビニでの立ち読みは欠かさず

何か注意でもされようものなら

家の中にあるものすべて投げ飛ばし振り回す

二週間に一度、大量の薬を貰いに医者に通い

二時間以上待たされるが診療時間は十五分

嫌いな言葉はハローワーク

褒められて伸びるタイプなのにと言い訳し

腫れ物のように周りに扱われる

そういう自分が

わたしはだいきらいだ