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オワリ
数日後、俺は由梨に呼び出された。
やっぱり少女も冷酷と言っても女の子なわけだし。。。
悪いことをした。
「この間は悪いことをした」
「別にいい。それより。。」
少女は俺に歩みよると。。
「すまん」
頭を下げて謝ってきた。
わけが分からず混乱する俺に少女は全てを話してくれた。
「そもそも私はNPCなんか持っていないし、コピーもしていない。ただ君の精神を狂わせて遊んでいただけだ。。。申し訳ない」
「。。。へ?」
「すまん」
そう言うと少女はもう一度頭を下げた。
「え。。俺の血は。。?」
「それは極度の不安感によって出る症状。本当にすまんかった」
「。。。はぁ。。。よかった。。。」
安心すると同時に、鉛のように重い眠気が襲い、俺は実験室の床に倒れ込んだ。
おだやかな春の光が二人を照らしていた。




