コワイ
食欲がない。
ダルイ。
眠れない。
毒薬は確実に俺の体を蝕んでいるようだ。
室長に一週間の休みをもらったが、一向によくならない。
ははっ。。いやだな。
そう思うが、死は近づいてくるばかり。
恐い恐い怖い怖いコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイ。
嫌な汗が吹き出す。
死ぬのは嫌だ嫌だ嫌だイヤダイヤダイヤダイヤダ。。
「ピンポーン」
インターネホンが鳴った。
「ふふ、だいぶこたえてるようだねぇ。。」
そこには少女がいた。
「あがれば」
素っ気無く返事を返し、家にあげる。
白いワンピースから出た細い足が艶めかしく光る。
ダメだ。。脳までもがおかしくなったか。
メガネをおしあげ、浮かんだ淫らな考えを振り払う。
「コーヒー」
「ありがとう」
私服だからだろうか。
やけに少女が妖艶に見える。
まるで水に濡れているようにしっとりと薄暗い部屋に浮かんで見える。
「きゃっ!」
気づけば少女の体を押し倒し、服の中に手をいれていた。
頭の中でぼんやりと警報音が鳴り響く。
少女の濡れた唇に噛み付くように自分のそれを重ね、舌を入れる。
水音が部屋に響く。
「はぁ。。。ふっ。。や、やめてくれ。。。頼む。。」
潤んだ大きな瞳で見上げてくる。
「。。。かわいい」
頭ではダメだと分かっているが、体が止まらない。
まるで連動していないかのように。
「いやっ!!!」
ドンッと言う衝撃とともに突き飛ばされた。
「くっ!!」
頭に鈍器で殴られたような鈍い痛みが走る。
霞んで行く視界に白いワンピースが見えた。
あれ、なんか15禁になってるような気が。。




