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魔法の花火

作者:

突発的に感動モノを書きたくなったはいいものの、力不足でこのような惨状になったらしい。

 しんしんと降り注ぐ雪が、月に照らされ眩しく煌めく。


 ひゅるるるる……ぱーん。

 星の光が溢れる夜空に、季節違いの七色の花が咲き誇る。

 何度も、何度も。いくつも、いくつも。

 黒いパレットを、虹の色に染めていくように。


 花を打ち上げる青年からは、熱を一切感じられない。

 でも、咲かせ続ける。

 何かを応援している様に、幾度なく。


 そんな青年に、周りの人は冷ややかな視線を送る。

 誰一人、少年が咲かせた花を見上げようとせず、そのまま歩き去っていく。


 いや、一人。

 町のはずれの小さな病院。

 その一室のベッドの上。

 少女は、青年の花を見上げていた。

 目に焼き付ける様に、真剣に眺め続けた。

 おもむろに少女は窓を開け、動かぬ体に鞭を打ちながら立ち上がる。


 瞳には大粒の涙を貯めながら、少女は呟いた。

「ありがとう」


 青年の花が、また一つ夜空に咲き誇った。

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― 新着の感想 ―
[一言] ……駄作かコレ? 駄作という言葉からは遠いんじゃないか? 優しい雰囲気と、どことなく漂う死の香りが印象的ですね。 僕自身はこういうテイスト好きですよ☆ 何か長大な作品の、冒頭、幕間…
[一言] どもです^^ 初コメです。 なんかの小説の最終回に使うと効果大だと思いますよ。 感動しましたから^^b 画面の向こうで読者が泣くこと必須
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