第六話:月夜の告白
第六話へようこそ。
月夜の下、ヒロとリニの絆が深まる。
そして、新たな秘密が明らかに。
第六話:月夜の告白
夜になり、ヒロは目を覚ました。リニがベッドのそばの椅子に座っていた。
「目が覚めた?」
「ああ。でもまだ痛む。」
「この馬鹿、自分を見せびらかすのはやめてって言ったでしょ。」
「自分を証明したかったんだ。」
「もう証明されてるわ。そんなことしなくていい。ただ、傷つかないで。」
ドアが開き、王女が入ってきた。リニがヒロのそばにいるのを見て言った。
「目が覚めたのね、少年。あの三人を罰すると言ったわね。何が望み?」
「最初は怒ってたけど…もういいです。許します。」
王女は言った。「なんてロマンチックなの。もっとあなたと時間を過ごさなきゃ。」
「準備して。みんなで私の部屋へ行くわ。」
王女の部屋では、全員が闇の女王について話していた。リニの体の話になった。
ヒロが言った。「リニを元の体に戻すにはどうすれば?」
リニは言った。「今はその話はやめて、ヒロ。」
「なぜ?どうやって生き返るのか知らなきゃ。」
「無理よ。」
ヒロは立ち上がった。「できないことなんてない。君を生き返らせるために何でもする。君に実体でいてほしい。僕のそばにいてほしい。そのために命だって捧げる。僕の血が役に立つかもしれない。」
しかしリニは言った。「やめて、ヒロ。私の体はあの女王との戦いでひどく傷ついた。死は確実だった。私は分離した力を使って、力が女王に渡らないようにした。これは私の望みだった。もう戻れない。体は消えた。戻ろうとしても、せいぜい次の月食まで魔法で生き延びるだけ。だからあなたと血を繋いだの。後悔はしてない。」
ヒロは部屋を出て行った。
「怒ったみたいね。」
王女はリニを見て言った。「血を繋いで実体化できるなんて、奇跡よ。リニ、こんなの見たことない。でも伝説では読んだわ。パートナーの血で体を使えるって。でも自分の体の方が良くない?」
「ああ、ユアニ。私も自分でいたかった。でも運命が違うことを望んだ。私はあなたたちと一緒にいたかった。でもあの女王が私の体を奪った。私は彼女の力を全部奪って、みんなが平和に暮らせるようにする。それから自分のことを決める。目標は、女王を倒すまで生き延びること。」
一人の魔術師が言った。「なら、ヒロ・クンには絶対に言ってはいけない秘密がある。」
「何の秘密?」
「もし彼が自殺するか死んだら、あなたは彼の体を手に入れられる。もしそれを知ったら、あなたのためにそうするに違いない。」
リニはそれを聞いて、すぐにヒロを追いかけた。部屋を、ホールを。「ヒロ、どこ?」
心臓がドキドキしていた。ヒロが何かをしていると気づいた。急いで探した。訓練場で、何かが高速でぶつかり合っているのを見た。
ヒロだった。全員が窓のところに来て、彼がこれまで見たことのない動きをしているのを見た。
王女が言った。「あの動きは古い戦闘技よ。あの少年がどの王の血を引いているのか…」
突然、サイロが口を開いた。「『死の瞬間の技』と呼ばれるものです。」
「どういう意味?」
「体がひどく傷ついても、最後の骨が折れるまで戦い、降参しない。しかし、あの少年は少し変えてやっている。まだ見せていない技もある。彼は女王と戦うための完全な戦士だ。ただし、気を失わないように訓練が必要。ユアニ様、私を彼の練習相手にしてください。」
「いいわ。でも殺さないで。」
「了解。」
ヒロが集中して練習していると、突然リニが前に来て言った。
「ごめんね、ヒロ。」
「謝るのは僕の方だ。君は強いのに、僕の体は形だけ。君と同じレベルにならなきゃ。そうすれば無敵になれる。」
「でもヒロ、体が疲れてる。中に入りましょう。」
「いや、もっと強くならなきゃ。」
リニは悲しそうに言った。「どうして?」
ヒロは大きな声で言った。「もう誰も苦しませたくない。悪者に屈したくない。君を守りたい。あの女王にもう君を傷つけさせたくない。」
リニは黙って驚いた。
突然、リニが彼の手を取った。「わかってる。わかってるよ。」
ヒロは彼女の目を見て言った。「約束する。もっと強くなって、一生君を守る。君の体を取り戻すために何でもする。」
「わかった。でも今は中に入りましょう。汗をかいてる。風邪をひくわ。」
彼女はマントをヒロにかけ、一緒に中に入った。
お腹が鳴った。「お腹すいた、リニ。」
「ああ、でも特別なものはないわ。」
「キッチンはどこ?」
「やめて、いいわよ。」
「僕の料理を見せたいんだ。」
「疲れてるでしょ。休まなきゃ。」
しかしヒロは譲らなかった。
「わかった。行きましょう。」
地下に大きなキッチンがあった。すべてが新鮮だった。彼は料理を始め、伝統的な方法で仕上げた。大きな鍋にスープを作り、リニによそった。
「どうぞ。」
リニは料理を見た。「わあ、なんて色がいいの。」最初の一口を食べて、ヒロを見た。止まらなかった。
ヒロは失敗したと思った。「まずい?」
リニは叫んだ。「最高!こんなの食べたことない!すごい!」
「どうぞ、リニさん。ゆっくり食べて。」
突然、キッチンのドアが開いた。王女と他のみんなが入ってきた。「なんていい匂い!」
ヒロは勧めた。「どうぞ、あなたたちの分もあります。」
全員にスープをよそった。食べ始めると、みんな大喜びだった。「もっと欲しい!」
彼はまたよそった。
最後にみんな言った。「お前、本当にすごいな。料理人だったのか?」
王女が近づいて言った。「ヒロさん、まさか結婚しないの?」
全員が驚いた。「ええええ!?」
「そうよ。私、いい妻になるわよ。リニがいつもそばにいるけど、私もいいでしょ。」
突然、サイロも来た。「手伝わせて、兄貴。」
また驚いた。「ええええ!?」
ニラとキガキも言った。「私たちも手伝うわ。」
リニとティアヒは顔を見合わせて、大笑いした。
ヒロは後ろからリニの笑い声を聞いた。心の中で言った。「リニさんの笑顔、すごく綺麗だ。」
リニは気づいた。彼女は二人の魂が一つの体にいることを忘れていた。彼を見た。
彼はまた恥ずかしくなった。
夕食の後、王女は言った。「全員、私の部屋に来て。巧妙な作戦を立てるわ。」
読んでくれてありがとう。
次は、ついに女王の世界への作戦会議が始まる。
ヒロと仲間たちは、どのようにして闇の女王に挑むのか?
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