表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生少女はテンプレを望む改!!  作者: parade


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

8/9

第7話「冒険、それはファンタジーの証」

「ギルドカァァード!!」


夕日の中、私は手に持ったギルドカードを両手で掲げていた。


カードの表面には、見慣れない文字で私の名前が刻まれている。異世界の言葉だ。読めないけど、確かにこれは私のカードだ。


「……私、本当に冒険者になったんだ」


今まで読んできた小説の主人公たちが歩んできた道に、私も一歩踏み込んだ。世界を救う勇者も、影で誰かを守る義賊も、森の中でスローライフを送る冒険者も……全員、最初はここから始まったんだ。


「私にも、できるかな……」


平成のゆとり育ちで、成績は中の下。運動は嫌いじゃないけど得意でもない。頼れる人なんてここには一人もいない。


でも。


冒険って「できる・できない」じゃない。


「するか・しないか」だ。


「私は絶対に、この世界を冒険する……!!」


決意した。


そして数十分後、私は気づいた。


宿屋を探すという、最重要任務を完全に忘れていたことに。


「……申し訳ないんですけど、今日はもう満室で」


「そんなぁ……」


これで三件目だった。


「大丈夫かい、お嬢さん?」


宿屋の女将さん、フェリオさんが心配そうにこちらを見ている。転移初日に着ていた制服じゃなく、今は普通の街着だ。どう見ても野宿をするような格好じゃない。


「困ったな……野宿したら魔物に食べられるかもしれないし……」


「あの……一番高い宿屋ってどこですかね?」


「それなら……シジュって宿ね。確かに絶対空いてるけど……本当に高いわよ?大丈夫?」


「たぶん大丈夫です!ありがとうございました!」


「暗いから気をつけてねぇ~!!」


「気をつけまぁ~す!!」


フェリオさんはその後ろ姿が見えなくなるまで、静かに見送るのだった。


冒険は、これからだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ