第0話「テンプレート、これ即ち異世界モノの法則なり!」
作者が途中で逃げ出して話が全く進まなかった作品【転生少女はテンプレを望む!】が改!!になって個人的待望の再出発!……優しい目で見てちょ(・∀・)
自己紹介をしよう。
私の名前は一ノ瀬咲空。中学二年生。
好きなものは異世界モノの小説で、嫌いなものは……特にない、かな?
うん、残念な子じゃないよ? 断じて。
最近は学校から帰ってくるなり読書三昧で、特に「異世界転生モノ」にどっぷりハマっていた。転生して無双したい、チートスキルが欲しい、美少女に囲まれたい……などとは一切思っていない。ただ純粋に、あの胸躍る「テンプレ展開」というものに憧れていたのだ。
そして、ある日の下校途中のことだった。
歩道を歩いていた私の視界に、猛スピードで走る大型トラックが飛び込んできた。そしてその前には、道路に飛び出してしまった小さな女の子の姿が。
「危ないっ!!」
気づいたときには、体がもう動いていた。
——直後、言葉では表せない衝撃が全身を貫いた。
(……あ。これ……たぶん、死んだかも。)
でも、不思議と意識はあった。目を開けてみると、そこは一面の白い世界。
(…………も、もしかして……! もしかしなくてもあれなんじゃ……!?)
「パンパカパァ~ン! おめでとうございます!! あなたは記念すべき死者444兆人目に選ばれました! 特別サービスとして、とある異世界への転生権をプレゼントしまーす! パチパチパチ~!!」
私は心の中で全力でガッツポーズをした。
「異世界転生キタァァァーーーッ!!!」
そしてもう一つ気づく。
(テンション高め……ちょっと自己中な感じの神様……これって……!)
「……自己中で悪かったですね?」
(心の声まで読まれてる!! 王道テンプレ、ゴチです!!)
「はぁ~……もう、いいです。さっさと転生しますよ。」
神様はため息をついてそう言った。どこかやさぐれてる感じが逆にリアルでいい。
「はい! よろしくお願いします!!」
「……では、異世界転生を開始します」
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「転生させたけど……なんなのよ、あの子……色んな意味でヤバかったわ……」
説明するつもりだったのに、あんな大喜びされたら調子が狂う。
「私は悪くない。あの子が全部悪いんだから。そうよ、絶対そう」
こうして、テンプレを愛してやまない中二少女・一ノ瀬咲空の異世界ライフが幕を開けるのだった。




