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執着か恋か

帰宅した莉子は前の会社の同期たちとのグループLINEにメッセージを残した。


「今、帰って来たの。

 さっきまで彼と一緒だった。

 彼から聞いたの。別れの理由。

 バカバカしい理由だった。

 なんか、バカみたい私。

 もう前を向く。

 それから、彼、離婚したんだって

 たった1年間の結婚だったって言ってた。

 ごめん。もう寝るね。

 おやすみなさい。」


同期たちから次々にメッセージが届いたことは、通知で分かった。

でも、読めなかった。

スッキリしたわけではなかった。

「莉子って呼ばないで。」と言ったくせに、揺れているのだ。

恨みはあった。

想いも残っていた。

今は……恨みはある。

想いは………スッキリ消えてしまわなかった。

莉子は眠れぬ夜を過ごした。

その時間で一つだけ分かったことがあった。


⦅もしかしたら、執着?

 彼への執着だったのかもしれないな。

 この2年間で、私の気持ちが分かるかもしれない。⦆


そう思った。

この2年間が終わった時には全てがわかるような気がした。

2年間で、莉子の心が恋だったのか、それとも執着だったのか――それが分かるような気がしている。

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