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【転結】強くは言えないね

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

創作部。の二人。

お兄さん、おかえり〜。一週間振りじゃん。

「出来たんだ」

「念の為見せた方が良いかと思って」

家に着くと兄さんが静かお茶を嗜んでいた。私は鞄の中からスマホを取り出すと、早速書き留めたプロットを見せる。非常に簡素だが、短篇ならばこれぐらいが丁度良いのでは無いか。という私の心持ちである。

兄さんは暫く私のスマホを凝視した後、何か言いたげに、首を上下に動かした。けれども言葉となって出たのは、当たり障りのない言葉だった。

「まぁ良いかな」

「本当はもっと、あるんでしょ? 言ってくれて構わないよ」

兄さんは創作、もっぱら執筆に置いては目付きが厳しくなる。人の心を折る様な言葉も平気で吐き捨てる。だからつい裏を勘ぐってしまう。甘い採点をしたのではないかと。

……兄さんに評価を貰った時も一悶着あったから、今回は流石にないとは思うけれど。

すると兄さんは考え込んだ様にこめかみを押さえ、絞り出す様にこう言った。

「前にも話した通り、得意じゃないんだよね。だから確信的な事が言えないだけ。言えてたら、もう少し的確に言えたと思うけれど。

君だって何も分かってない人から上から目線で物を言われたら嫌だろう?」

まぁ、それはそうだけど。

渋る私を他所に、兄さんは静かに笑う。

「長編だったら、もう少し何か言えたと思うけれど、これ短篇だしね。文章の短さが気になったから、練習として指示を出したって方が大きいし。細かい事はまた気が付いたら突っかかるよ」

所々に見える自虐的な言葉が兄さんの本質を示していた。根っこは非常に真面目。生半端や適当を嫌う。何処か0、100思考なところがある。一言で表すならば繊細なのだ。だからこそ気に障ると結構容赦なく突っ込んで来る。

「じゃあこれで書いて見るよ」

「うん。書いたら見せてね。今まで教えた事を踏まえて。そしたらまたどうするか決めよう」

純喫茶から帰ってきたにも関わらず、紅茶を飲んだ。少なくともこの間のように軋んだ空気になる事はなく、非常に穏やかだった。

久しぶりにお兄さん帰ってきました。

おかえり〜。出掛けてたの主人公である妹の方だけど。


兄さんがマイルドなのは、『短編の』プロットだから。

『なんか盛り上がりに欠ける』『静かに終わった』という指摘は飲み込んでます。

『風呂敷広げ過ぎて収拾がつかなくなる』『そこそこまとまってるし、これを無理矢理広げさせて、乱すのもなぁ』という思想からです。


明日は妹ちゃんの書いた小説か、妹ちゃんの目標でも。


鼻かみたいなー。

鼻かみたいなーーーー。

慣性の法則にたまに酔いません?

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