表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/16

DAY15 天使的なギタリスト

学校が始まって初の長めの休み。そう!ゴールデンウィークがやって来ました。

ゆっくり休んでやるからな。覚悟しろよ。



「そういえば、ずっと気になってたけど、これ何?」

「ずっと置いてあるよね?」


天使は不思議そうに自分のギターが入った袋を指差す。


まずい、天使がギターに目をつけたぞ、、

自分、本当に弾けないって、、

忙しかったり、めんどくさかったりして全然練習してないのよ、、

どれくらい弾けないかって言うと、コードの押さえ方がわかるのが3.4つ。でも、弾くとどこかの弦が音でてないくらい。

分かりやすく言うと、ジャンケンがグー、チョキ、パーの名前だけ知ってて手の形が分からないくらい。

弾いてとか言われそうだから、やんわり話題を逸らしたい


「あぁ、これはアコースティックギターって言う楽器」

「へ〜、どんなのかみた〜い♪」


まぁ、見るだけなら大丈夫か、、?

天使も、目を輝やかせて見てるし、、

、、、ん? いや、光の当たり具合か、


「見る?まぁ、、良いよ」


袋からギターを取り出す


「お〜!凄い!これがギターか、!」

「どんな感じかちょっと弾いてみてくれる?」

「えっ、、」


もう来たよこれ!

み〜んな同じ事言うんだよ!

どこで話を逸らすか分からなかったよ!

せっかく聞いてくれたのに出来ないって断るのは違うし、出来るだけハードル下げて弾くか、、


「自分本当に弾けないけど良い?」

「そっか、でも大丈夫!音鳴らすぐらいで良いよ!」

「それなら、」


一瞬悲しそうだったな、、

でも音鳴らすぐらいで良いって言ってもらったのでね。優しいね。


自分は、しっかりと持ってどこも押さえずジャーンって鳴らす


「あぁ〜これがギターの音か〜、良いね」

「私も弾いてみて良い?」

「良いよ」


まぁ、確かに、自分が弾けない以上自分が持つより天使が持って色々した方が絶対に良い。

あぁ〜、沢山練習してて凄い弾けたら天使も喜んでくれただろうなぁ、、


ギターを天使に渡す。


「落とさないようにね」

「うん!」

「弾くよ?弾くよ!?」

「どうぞ」


ジャーン ジャーン って鳴らす


この純粋で楽しそうな眼差し、初めて見たけど自分まで楽しくなってくるな。


「左手で弦押さえたら、音程変わるよ」

「お〜!本当だ!変わった〜!」


気分で言ったら自分の娘にギター教えてる感じだ。

なんか和むな。


「私、これ練習して上手くなりたい!」

「良いじゃん、頑張って」

「あきら君、色々教えてくれる?」

「まぁ、良いよ。なんでも聞いて」


なんでもは調子に乗ったかもしれない。大丈夫か?


「じゃあ、どうやって練習したら良いかな?」

「あぁ、えーっと、ギターの教科書みたいなのあるからそれで練習したら良いんじゃない?」


あ〜、ギリ答えれる質問で良かった〜


「どれ〜?見せて見せて!」


色んな本が入った棚から本を取り出す


「はい、これ」


早速、開いて見る


「お〜!パーツの名前とか、チューニング?とか、コード?とか、、」

「なんか難しそうだけど、弾けると楽しそう!」

「まぁ弾けたら楽しいと思う」


弾けるとカッコいいし、楽しいよ〜!その分難しいけどね。

でも、天使なら弾けるようになる気がする。本当に頑張って欲しい。


「分からない事があったら聞いてね」

「あきら君頼もしい~!もう先生って呼んで良いかな?」

「いや、まぁ先生ってほどでもないけど、、呼びたいならまぁ」

「先生!これからよろしくお願いします!」


まさか自分が先生って呼ばれる日が来るとはな、、

しかも凄い急に、、4行と言う短い文で、、


「あんまり夜遅くまで練習したら近所迷惑になるからほどほどにね」

「はい!先生!」


それから時々質問に答えていたら、ゴールデンウィークが終わる頃には自分より上手くなってました。

どこまで上手くなるか楽しみです。


「将来、ライブとかしてみたいな♪」

「良いね」

「天使の輪っかがスポットライトになって良いな」

「、、、」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ