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◆49・コンテスト開始!


 誰でもわかる前回のあらすじ!

 ―――――『リリたん、皮コン審査員に就任!』



 どうも~! 唐突に始まった『リリアンヌが気に入る皮コンテスト』、最終審査員に就任したリリアンヌでっす! まぁ、最終どころか、最初から私しか審査員はいませんけども! とにかく、早速、審査を始めていこうと思いまっす! え? テンションがおかしい? 人間、適度に開き直る方がいいよ! 多分……。



 今回、〈鑑定〉は使わない事にする。先に色々見ちゃうと、面白くないしね。まぁ、何か気になれば、後で鑑定すればいいし。とりあえずは、見た目と手触りとかで決めようかな。



 まず、今回の参加者は、ナツメさん、ソウさん、クロ、シロ、寅さん&ロックくん、それから飛び入りした白竜様と、おラキ様、おラダ様である。



 寅さんとロックくんは2人1組だそうだ。ちなみにセキさんは、ヘソ天で爆睡中である。セキさんの周りに、生の肉片が散らばってるのは見なかった事にする。どこの殺人現場だよ……。



 ――セキさんの事はさておき、まずは既に獲物を出している……というか、どうも亜空間魔法が使えないらしい寅さん&ロックくんのから見てみましょう!



 2人の前にあるのは、角が生えた白いウサギ4羽と、同じく角が生えた黒いウサギ2羽である。黒いウサギは、ナツメさんに貰ったのと同じウサギだ。ウサギの毛皮は、勿論、手触り良しである。白いのは初めて見たなぁ。どちらのもふもふも毛並みツヤツヤだし、ウサギの顔と牙を見なければ最高である。



「イイ感じ!」

「ほんとかにゃん!?」

「気に入った~?」

「そうだね、色も手触りもイイよ!」



 まだ1つ目だけど、個人的に高ポイントである。



 ――次、行ってみよう!



 お次は、左端にいたシロのだ。シロの前に行き、獲物を出してもらった。



「…………」



 ――今すぐ引っ込めてほしい。



 シロが出したのは、岩みたいなデッカイ木の塊っぽいモノだ。一瞬、「え? 生き物ですらない?」と思ったけど、よく見ると木の塊から何か、はみ出てる……。



 ――多分、蟲。



 ――多分、蜂。



 ――多分、巣ごと持ってきた……。



 巣からはみ出ているのは、バレーボール大くらいの金ピカの硬そうな蜂である。



「シロ……、あんたそれ、蟲じゃない」

「皮……を見るんじゃなかったっけ?」

「ん、金の皮が付いてる。それにココ、毛もある」

「……皮?」

「それは皮と言うより、殻というか……外骨格と言うか……。確かに毛もありますけど、それは……」

「にゃ……、巣ごと持ってくるとは……」

「ん、蜜が入ってる。美味しい。それに、翅もキレイ」

 


 ん~、蜂蜜は魅力的ではあるけど、今回は食材コンテストではないからなぁ。後、個人的に蟲とか無理。しかもすんごいデッカイ。無理。こんなデッカイ蜂とか発狂モノなんですけど。動いてないから、辛うじて落ち着いていられるけど、どこぞで生きてるこのサイズの蟲に遭遇したら気絶するぞ?


 

「仕舞ってくださ~い」

「ん、これはリリアンヌに持ってきた」

「とにかく、仕舞ってくださ~い!」

「ん……、わかった」



 ――さあ! 次、行ってみよう!


 

 お次は、クロだ。クロが出したのは、赤くてデッカイ蛇である。何メートルあるか判んないけど、胴回りだけでも1メートルくらいはあるんじゃないだろうか。



 ――なんか、連続で想像の斜め上なんですけど……。



 まぁ、皮はあるし、蜂よりは大分マシかな。デカさは何とも言えないけど……。これも生きてるヤツに遭遇したくない系だ。でも、爬虫類系はまだ大丈夫かな。蟲の方が無理だわ。



「ふふふ、キレイな皮でしょう? この皮は人間に人気があるらしいわ!」

「確かに、色がキレイかも。ツヤツヤだし」

「そうでしょう! そうでしょう!」



 深みのある鮮やかな赤色で、素材として色々使えそうではある。バッグとかにするのもいいかも。この大きさなら、皮もイッパイ取れそうだ。



 ――うむ、お次参ります。



 お次は、ナツメさんのようだ。ナツメさんが出したのは、赤毛の狼5頭である。



「にゃふふふ。赤だぞ! いいであろう? 沢山あるから色々使えるぞ!」



 また赤だけど、これは毛皮だしね。でも、なんか血の色っぽくて、血濡れの狼にしか見えないんだけど……。毛皮にしてしまえば、また違って見えるだろうけど。セキさんの近くに並べたら、完全に殺人……殺狼現場の出来上がりだ。絵ヅラはアウトである。全体ではなく、毛皮だけを拡大表示してみよう。



 う~ん、まぁ、毛皮部分だけ見ればキレイかもしれないけど、これを部屋に置くのはなぁ……。何だか落ち着かなさそう。小物とかには使えそうだけどね。

 


 ――次、参ります!


 

 今度はソウさんだ。ソウさんが出したのは、黒毛の鹿2頭である。これ、普通の獣じゃなくて、魔獣なのかな?



「ソウさん、これは魔獣?」

「ええ、魔獣ですよ。毛皮も美しくておススメですが、この魔獣は、人の間では凄く美味な事で有名なのですよ」

「そうなんだ」



 確かに毛皮はビロードっぽくてキレイだ。おまけに『凄く美味』と来たか。う~ん、かなり魅力的!



 今のところは、ウサギか鹿が有力候補かなぁ。蛇は……う~ん? 素材としてはいいんだけどなぁ……。



 蜂と狼はもはや、放送事故である――。


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― 新着の感想 ―
[一言] テンションが高い上に内容が薄く(ノリを優先)、雑談ばかりで物語の 進みが悪いです。(テンポは遅い) 唯一面白かったのは、他者視点。この家族、早く痛い目にあわないかなぁ と、この3話は面白かっ…
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