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◆36・至福のお風呂タイム


 お風呂の前に、晩ご飯用の足りない材料を交換し、唐揚げの仕込みだけはしておいた。



 仕込みを終えて、ルンルン気分で浴室へ向かい、脱衣所で着替えを置いたところで、バスタオルやら、シャンプーやら、入浴に必要な物を何も交換していなかった事に気付いた。



「うっかり、うっかり……」



 脱衣所に急遽、座れる所を作って〈交換ショップ〉を開く。まずは、バスタオル、それからボディソープとシャンプーにコンディショナー、ボディタオルに、バスマットも要るか。ヘアブラシとフェイスタオルも交換しておこう。部屋着も交換しておこうかな。下はジャージでいいとしても、ロンTとか欲しい。そうだ! スリッパも交換しとこ。選んだ物を交換し〈アイテムボックス〉から取り出して、各場所に配置する。



 お次は、浴槽に〈クリーン〉を掛けてから〈水魔法〉でお湯を出す。〈水魔法〉で温度調節出来なければ、水出してから〈火魔法〉で温めようと思ったけど、普通に〈水魔法〉でお湯が出せたのだ。反対にすごく冷たい水も出せるし、なんなら氷も出せた。なんて素晴らしい。魔法様様、再びである。



 ホント、スキルも魔法もなかったら、ここでのんびり「お風呂♪ お風呂♪」なんて言ってられないからね。



「ありがたや、ありがたや……」



 準備を済ませて脱衣所で服を脱いだら、いざ浴室へ!



〈ホットウォーターボール〉を浮かせて、シャワーのようにお湯が出てくるようにした。出来なかったら温水球を丸々被る気でいたけど、出来て良かったよ……。シャワーを浴びながら、髪と顔と身体を洗う。排水は……まぁ、これなら問題ないだろうって感じだ。洗い終わって、排水先に溜まったお湯を魔法で消しておく。



 さっぱりしたところで、お楽しみのお風呂である! あ、入浴剤も交換しておけば良かった。私はその場で〈交換ショップ〉を開き、入浴剤を交換する。色んな種類がセットになっているお得なヤツだ。その中の一つを取り出し、浴槽に入れる。



「うむ! これぞお風呂!」



 幼児仕様なので浅いけども。まぁ、浅くても大人が足を伸ばして入れるくらいの広さはある。立派なお風呂である!



「ふぃ~~~……」



 ああ……お風呂だ……。お風呂に入れる生活、素晴らしい。暫くぼへ~っとお風呂を堪能し、ちょっと体が火照ってきたところで上がる事にする。浴槽のお湯も消して、お風呂全体に〈クリーン〉を掛けたら、脱衣所に移動し身体を拭く。



「あ~、最高だった」



 用意した着替えに着替えて、髪を〈風魔法〉で乾かす。風も温度調整が出来たので程よい温風だ。髪を乾かし、軽くお団子にする。これから料理するからね。ジャージにロンT、スリッパの完全リラックススタイルで〈交換ショップ〉で交換した冷たいコーヒー牛乳を飲む。


 

「ぷは~!」



 一息ついたらキッチンに向かい、料理の準備をする。今夜のメニューはコカトリスの竜田揚げと、白和えにスープ。ついでに唐揚げの作り置き用も沢山作る予定である。

 


〈アイテムボックス〉から使う材料を取り出す。人参、ほうれん草、しめじ、ネギ、卵、塩、胡椒、醤油、うま味調味料、すりごま、絹ごし豆腐、白だし、めんつゆ、鶏ガラスープの素、小麦粉、片栗粉、油。

 


 まずは、白和えとスープを作る。絹ごし豆腐をザルに入れて、水切りしておく。鍋に水を入れて、沸かしたら、洗ったほうれん草一束を入れて茹でる。その間に、人参、ネギを切り、しめじは石づきを切ってバラしておく。ほうれん草が茹で上がったら、水球に潜らせ、水気を切っておく。



 もう一度、鍋に水を入れて沸かし、人参も下茹でしておく。その間に、ほうれん草を3センチくらいの長さに切り、ボウルに白だし少々と、めんつゆを入れて混ぜ混ぜして置いておく。水切りした豆腐をボウルに入れて、滑らかになる位に混ぜ混ぜする。人参が茹で上がったら、お湯を切り、切ったほうれん草と一緒に、調味料と豆腐を混ぜておいたボウルに入れ、すりごまを振りかけてから、再度、混ぜ混ぜする。これで白和えは完成だ。



 お次は、鍋にしめじ、水、鶏ガラスープの素を入れて、中火にかける。器に卵1個を割って、塩胡椒して溶いておく。スープを煮ている間に、調味料に漬けておいたコカ肉に衣を付けていく。



 一口大に切って、塩胡椒をしたコカ肉を《酒、醤油、おろししょうが、おろしにんにく、マヨネーズ》で漬けておいた物と、コカ肉にハーブソルトと胡椒を振って、《酒、醤油、鶏ガラスープの素、マヨネーズ》で漬けておいた物には、小麦粉と片栗粉を混ぜた衣を、竜田揚げにする塩胡椒したコカ肉を《酒、醤油、みりん、おろししょうが、うま味調味料》で漬けておいた物には、片栗粉をまぶしていく。



 コカ肉に衣を付けている間にスープが煮えてきたので、醤油を少し入れて味見をする。味の調整をしたら、一度強火にして溶き卵を回し入れ、卵が少し固まったら弱火にし、ネギを入れて火を落とす。スープも完成したので、蓋をして置いておく。



 後は唐揚げだ! まずは、作り置き用の唐揚げを揚げていく。せっせと唐揚げを量産していると、外から何だか「ニャーニャー」と声が聞こえてきた……。え? 何? てゆうか、鳴いてるの猫妖精? 見た目が猫でも妖精じゃないの? 「ニャーニャー」鳴いてたら、それはもはや、普通の猫なのでは?



 気になるけど揚げ物してる最中だし……。え~? ホント何? 


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― 新着の感想 ―
塩胡椒して醤油は辛すぎる 醤油と生姜にニンニクでも十分美味しい。
料理、詳しすぎ。 ストーリーに関係ないなら、ザックリ願う。
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