◆35・換金しよう!
現在、〈アイテムボックス〉の《内容物一覧》とにらめっこ中である。
収穫物は、
・ホーンラビット ×2
・コカトリス ×5
・ナオシ草 ×21
・カイユシ草 ×17
・モエ草 ×13
・モヤ草 ×18
・クサ草 ×8
・ブラックナッツ ×13
・ルージュベリー ×小ボウル1杯分
・観賞用植物 ×6
ブラックナッツとルージュベリー、それから観賞用の植物は《換金》せずに置いておく。薬草とか、素材になる草は、あっても私では使い道がないので、全て《換金》するつもりだ。ちょっと悩んでいるのは、魔獣素材について……。
ウサ肉はこの前の残りもあるし、1羽分は置いて、もう1羽分は《換金》かな。毛皮は2羽分欲しいかも。歯とか、角とかは要らないので、これも《換金》。後、迷うのが魔石なんだよね……。
魔石が、魔道具とかに使われてるのは知ってても、詳しい仕組みとか知らないし、使い方とかは解らない。なら、《換金》する? とも考えるけど、何となく、魔石は置いておこうかな……って思っちゃうモノなのだ。一番、ファンタジーな素材だからだろうか。
散々迷った挙句に、魔石は取っておく事にした。今はそこまでお金に困ってる訳ではないし、魔石分くらい取っておいてもいいだろう。綺麗だし、ガラス瓶にでも入れて、貯めてみようと思う。
お次はコカトリス。これも魔石は取っておくとして、お肉は何羽分取っておこうかな……。アイテムボックスに入れておけば腐らないけど、1羽分だけでも結構なお肉があるのだ。5羽分も置いておく必要を感じない。う~ん、2羽分あればいいかな。また欲しくなったら、探しに行けばいいし。
後は羽根。う~ん、これも5羽分も要らないかな? クッションもお試しに1つ作ろうかなって思ったけど、普通に綿詰めた方が良いかな。うん、羽根は置いとかなくていいか。骨とか嘴とか、残りの素材も要らないかな。それから、魔獣の内臓には値が付かなかったので《破棄》する事にした。
――こうして、換金する物を選んだ。
換金する物は、
・角ラビットの肉 ×1
・血、骨、歯、角 ×2
・コカトリスの肉 ×3
・コカトリスの羽 ×5
・血、骨、嘴、冠 ×5
・ナオシ草 ×21
・カイユシ草 ×17
・モエ草 ×13
・モヤ草 ×18
・クサ草 ×8
――換金金額は全部で銀貨3枚、半銀貨8枚、銅貨7枚、半銅貨5枚。日本円にして¥38,750だ。
うむ、肉や魔石分を減らした割に中々なお値段になったのでは? 相場は解らないけど、スキルで《解体》と《換金》をしているので、手数料やら何やらが無いのも大きいのかもしれない。これからは、ちょくちょく狩りや採集に行こう。
それにしても、今は9月なので、冬ごもりの準備とか考えた方がいいんだろうか? 食べ物は〈交換ショップ〉があるから、そこまで心配ではないんだけど……。雪がどれくらい降るかも分からないし、この辺りの気候ってどんな感じなのかな。
シフ王国にいた頃は割と緩やかな四季があって、冬は時々雪が降る感じだった。でもここは、シフ王国よりは少し北にあるし、山脈の北側でもあるから、シフよりは寒くなるかもしれない。ホームに張っている結界は雪も通さないようになっているハズだけど、冷気も遮断出来るだろうか……。
今、ホームの出入り口にはドアが無い。寒さ対策を別にしても、ドアが無い家とかちょっとね……。出入りする度に土魔法で開けたり閉じたりは出来るし、結界があるから私以外は入れないけど、せめて冬前にはドアを付けた方がいいだろうか。ガラスの時みたいに結界を張ってもいいんだけど。木で作る? 出来るかな……。魔法使えばどうにか出来るかな? 出来そうなら、ついでに窓にも付けてみよう。
そうと決まれば明日は、木を採りに行こうかな。でも、木材として使うなら乾燥とかさせないといけないんだっけ? 魔法で出来るかな? どの木がいいとか〈鑑定〉で判るといいんだけど、判んなかったら、猫妖精たちに聞いてみようかな。
後、必要なのってなんだろうな……。毛皮? 毛布とかは〈交換ショップ〉で交換してもいいんだけど、寝室の足元にラグ的な物が欲しいんだよね。足元の防寒、大事。出来ればダイニングの方にも欲しいけど、まずは最低限の所からだよね。最悪、ラグも〈交換ショップ〉で交換してもいいんだけど、どの道、また狩りには行くつもりだし、魔獣から取れるなら取っておこう。
――今後の予定をざっくり決めて、今からお風呂に入ろうと思う! まだ日が暮れ始めたばかりだし、晩ご飯にするにはちょっと早いからね。お風呂の使い心地も試したいし。
「おっ風呂~♪ おっ風呂~♪」
私は着替えを持ってルンルン気分で、浴室へと向かった――。