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健康・メンタルの鍛練編

「紅麹問題」とサプリメントの問題について考察!

作者: 中将

筆者:

 本日はこのエッセイを選んでいただき誠に光栄です。


 今日は最近話題になっている小林製薬が起こした「紅麹問題」について語っていこうと思います。



質問者:

 紅麹ってそんなに危険なモノだったんですか?

 紅麹を使った商品が20社以上も自主回収に至っているのですが……。



◇紅麹そのものはとても健康に良い



筆者:

 現状、いまだに死亡に至った原因については不明ですが、麹そのものには非常に健康効果が高いです。

 「酵素の宝庫」と言われる麹には、アミラーゼやリパーゼ、プロテアーゼなどの消化酵素をはじめ、30種類以上もの酵素が含まれているからです。


 主な効能としては、


 ・消化を助ける

 ・ビタミンの生成

 ・疲労回復

 ・血圧の低下

 ・腸内環境を整える

 ・毒素を取り除きデトックス機能がある


 など様々な効果があることが報告されています。


 特に僕が注目したいのはデトックス効果です。

これはなかなか他の製品ではありません。

 

僕も週5日は、みそ汁を飲むほど麹については健康について信頼を置いています。


 中でも紅麹は、

 中国では元の時代に飲膳大医を務めたモンゴルの惣思彗が書いた『飲膳正要』にも紅麹は登場しており、「紅麹は脾臓を元気づけ、元気を出し、内臓を温める効用がある」と書かれています。


 同じ元の時代の呉端が編纂した『日用本草』にも、「紅麹は醸酒に使用し、血流促進の作用がある」と伝統的に効果が証明されており、一般的な麹よりも健康効果が高いと言われています。


 

質問者:

 それならどうしてこのような事件になってしまったのでしょうか?



筆者:

 ここからは僕の個人的な考察なのですが、


 紅麹菌は非常に弱い菌で、特定の環境下でなければ育たず、さらに雑菌に弱いので培養するのが難しい菌。そのデリケートさから、紅麹を工業的に扱うのは難しいとされてきました。


 そんな中、小林製薬は他より先進的な技術を駆使して製品化に成功していたようです。


 しかし、2か月前から小林製薬は問題を把握していたことからこういった管理体制の問題の可能性もあります。



質問者:

 つまり麹そのものには罪はない可能性は高いと?



筆者:

 僕は少なくともそう思っています。



◇「サプリメント信仰」から脱却するべき

 


質問者:

 サプリメントであることが問題という事なんですか?

 でも今回の商品は国の基準を満たしていた商品なんですよね?



筆者:

 機能性表示食品だったようですね。


しかし、消費者庁のホームページでは


『機能性表示食品制度とは、国の定めるルールに基づき、事業者が食品の安全性と機能性に関する科学的根拠などの必要な事項を、販売前に消費者庁長官に届け出れば、機能性を表示することができる制度です。


 特定保健用食品(トクホ)と異なり、国が審査を行いませんので、事業者は自らの責任において、科学的根拠を基に適正な表示を行う必要があります。』


 と政府は審査をせずに会社に全てを任せているので、「名乗ることは簡単に可能」ということです。


 正直僕はトクホすら怪しいと思っているのでそれ以下の基準だとかなり危険だと感じています。



質問者:

 えー、なんかそれっぽい名前だと「安全感」がありますけど違うんですね……。



筆者;

 また、亡くなった方々がこの紅麹のサプリメントをどれぐらいの頻度と量を摂取していたのか分かりませんが、


 サプリメントになっている段階で様々な添加物が入っているので、

それが蓄積していくと悪さしていく可能性があるんですね。

 21年の販売開始から日時が経って問題が発覚しているのも“悪さの蓄積”の可能性があると僕は思っています。


 特に、これまで問題が無いと言われていた添加物に関しても3種類以上の添加物での研究というのは分かっていませんので長期的に複合的な作用をもたらした可能性があります。



質問者:

 なるほど……。



筆者:

 複合的な作用まで考慮すると、


「現代の医学では、成分ごとに何が体によいのか悪いのかが、細かくは解明されていない」


というのが事実のようです。


 日本の「セルフヘルスケア」全体の推計市場規模は5.7兆円超あるのですが、

「ヘルスベネフィット」別の推計市場規模は、2兆円超の「健康維持/増進」に「美肌・肌ケア」(1.5兆円弱)、「栄養の補給・栄養バランス」(1.4兆円)と大きな内訳となっていますが、そのほとんどは“怪しい”といっていいと僕は思っています。


 否定がされにくいのはやはりその市場規模の大きさからでしょうね。



◇結局のところ食べ物から摂取した方が安全



質問者:

 それでは一体どうすればいいんでしょうか?



筆者:

 やはり栄養素は食品から摂取した方が無難だと感じます。


 麴に関して言えば味噌、醤油、酢、みりんなどです。添加物が少ないのでしたら日本酒、焼酎などもほどほどでしたら良いでしょう。


 そのほかの健康食品としては、納豆、ナッツ、ヨーグルト、魚、野菜、果物、穀類、繊維製品などです。



◇女性はサプリメントも「やむなし」の方もいる



質問者:

 サプリメントを取らなくてはいけない人って逆に言うとどんな人なんですか?



筆者:

 僕は女性で生理が酷い方や、貧血になる方などは鉄のサプリはやむなしだと思っています。


「鉄」として販売されているサプリには、「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」に分かれて、「ヘム鉄」の方がお勧めです。

 逆に鉄サプリは外国製によくある「キレート鉄」と表示あるものは、吸収力が高すぎて鉄過剰になりやすいのでお勧めしません。



質問者:

 確かに女性は貧血の方が多い印象はありますよね……。



筆者:

 マルチビタミンであらゆるビタミンを補充できることから、

 ビタミン不足の方はギリ有りなのかなと思います。

 それでも果物とかから補充した方が良い気がしますけどね。


 僕はちなみに冬はミカンばかり食べています(笑)。



◇手作りが結局一番安心



質問者:

 紅麹事件と並行して「ゴキブリ味噌混入事件」というのもあったのですがそれについてはどう思われますか?



筆者:

 あの味噌は何回買ったことがあります。無添加、国産大豆使用の味噌で、美味しくて周りにも勧めるほどだったので正直言って残念でした。


 今後は味噌もお時間があるのでしたら「手作り」をするのが最善かもしれませんね。

 僕もたまに作りますが、豆を煮たりミキサーをかけたりする工程がちょっと手間なので……。



質問者:

 少なくとも何を使ったのか自分で可視化できるのは大きいかもしれませんね……。



筆者:

 ちょっと大変ですが、健康や食事は自分で管理していかなければ難しい世の中になっていくような気がしますね。

 

 添加物の表示はドンドン分かりにくくなっていますしね。

 病院に行く時間とお金の前借と思ってやっていくしかないように思えますね。


 

質問者:

 国の基準が怪しいとこういうことが頻発していきそうですよね……。

 最近は食品関係の事件というのも多い気がしますし……。



筆者:

 食品は価格競争に最も晒されているものだと思いますので、

 どこかで手を抜いていってしまうのかもしれません。


 消費者としてはそこが一番看過できないところなのですが、

ちょっと状況としては厳しいのかもしれませんね。


 という事でここまでご覧いただきありがとうございました。


 紅麹を含む麹は健康効果があるものの、小林製薬の管理・監督体制に問題があったのではないかと感じたこと。

 

 サプリメントは女性で貧血気味の方がヘム鉄を取ることに限った方が良いのではないかという事。


 食品の添加物表記が緩くなっていっているのでより自炊の重要性が増していっているという事をお伝えさえていただきました。


 今後もこのような時事ネタや政治・経済、マスコミの問題について個人的な解説を行っていきますのでどうぞご覧ください。

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