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8話

8話目




 彼女たち5人の、それぞれの教室に複数の小型マイクとカメラを仕掛ける。

今日は、ここまでにしておこう。

警備員けいびいんに見つかるとマズイ。

仕事はいい加減かげんだが、こういう事には頑張る俺だった。




 翌朝、挨拶あいさつしながら登校する桃子。


「おはよー。」


「おはようございます。」


「はよー。」


桃子の挨拶に返事する生徒たち。

学校の生徒と、ほとんど仲がいい桃子だった。

桃子が下駄箱を開けると、太郎の入れた手紙が入っていた。


「ラブレター?じゃなさそうだけど……」


桃子は手紙をかばんにしまい、後で読む事にした。




 昼休みに屋上で弁当を食べる魔法少女5人。

桃子が手紙を読んで、皆に集まってもらったのだ。


「それで、ラブレターには何が書かれていたんだ?」


「ラブレターじゃないよ、朱音ちゃん。それが敵の今行いまおこなわれている作戦について書かれていたの。」


太郎が彼女たちに提供した情報だ。

基地から盗んだものなので、確かな情報だろう。

だが、桃子たちには本当なのか、わからない。

罠の可能性も考えていた。


差出人さしだしにんの名前は無いのですか?」


「あるよ、謎のダークヒーロー、トリプルSって書いてる。」


「うさんくさ……」


「ねえ博士はかせは、どう思う?」


桃子が仲間の一人に意見を求める。

博士と呼ばれる女の子の名前は、内木翠うちきみどり

プリティーグリーンと呼ばれる魔法少女で、風の魔法を得意としている。

背が低くて身長が145センチで、見た目は完全に小学生だが、桃子たちと同じ13歳だ。

黒髪で三つ編みをしていて眼鏡をかけている。

そして、つねに制服の上から白衣はくいを着ている。

なので、あだ名が博士なのだ。

博士と呼ばれているだけ賢く、IQは200以上ある。

だが、5人の中で1番運動が苦手である。

変身すると、髪の色がみどりになり、5人の中で1番体格が大きくなり、胸も一番大きくなる。

1番変身の差が激しい。


「本当であれ、噓であれ、調べるしかないだろうな……罠の可能性も考えて、2人くらいで調べてみて、本当や罠なら残りが応援や救助に向かう……」


「虎穴に入らずんば虎子を得ず、ト言うヤツデスネ。」


と、少し日本語が怪しい金髪の少女。

彼女の名前は、アリス木村。

外人とのハーフで、魔法少女プリティーイエローである。

かみなりの魔法を得意としている。

ハーフのためか、生まれつきの金髪で発育も良くて巨乳だ。

桃子たちと同じ13歳と思えないくらいプロポーションがいい。

12歳まで海外で暮らしていたので、日本語が少しカタコトだが、日本の文化が大好きな女の子だ。

学力が低いが、身体能力が高い。

変身すると、あまり体格が変化せず、衣装やアクセサリーが変わるくらいで、魔法少女の中では一番変化が少ない。

どうやら、自分にコンプレックスがあるほど、魔法少女の姿になるときに差が出るようだ。


「私と朱音で様子を見てこよう。私たち2人なら不測ふそく事態じたいにも対処できるから、3人とクマは少し離れた場所で待機して欲しい。何かあれば連絡する。」


と、翠が作戦を話す。

特に異論がないので、4人もうなずく。

魔法少女の5人は放課後、手紙に書かれた場所の調査をすることにした。




続く








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