表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/35

4話

4話目




 佐藤家さとうけ居候いそうろうすることになった俺。

しばらくは、単身赴任している父親の部屋を使うことになった。

桃子と桜がいない時に、部屋のいたる所に隠しカメラと盗聴器とうちょうきを仕掛けた。

桃子たちの情報を知りたいのもあるが……


「くくくっ……」


桃子と桜の隠し撮りした映像をノートパソコンで楽しむ。

着替え中、入浴中にゅうよくちゅう、トイレの中でのことも、映像で見ている。

おどしに使うのもいいし、後輩にあげて何か協力させるのにも使えるな。


「いい●●●しているなあ……いつか俺の物にしてやる。」


桃子と、ぬいぐるみを監視かんししたおかげで、あいつらの事が色々わかった。




 彼女たちの名前は、魔法少女プリティーガールズ。

未来の魔法の国から来た、ぬいぐるみのような精霊せいれいが、この時代の彼女たちに助けを求めにきたのだ。

どうも俺のいた悪の組織が将来、世界を征服せいふくしていまい、さらに魔法の国にも攻め込んで、魔法の国も征服しそうだった。

未来を変えるため、まだ組織の弱い今の時代に来たそうだ。

組織を辞めたのは、早まったなと後悔している。

居れば人生勝ち組だっただろうに……

まあ、サボりくせがあるから、どっちみちクビになってただろうが。

彼女たちは5人組だ。

そのリーダー的存在てきそんざいが桃子ことプリティーピンクだ。

優しくて天真爛漫てんしんらんまんで誰とでも仲良くなる、まあアニメの主人公みたいな女の子だ。

おかっぱ頭で、体格たいかく平均的へいきんてき

運動能力うんどうのうりょく学力がくりょくも平均的だ。

始めて魔法少女になったのも彼女からだ。

変身すると体格が全体的に大きくなり、髪の色がピンク色になり、服装もピンク色のきわどい衣装になる。

いつも側にいる、ぬいぐるみのような精霊はクマっぴ、というそうだ。

羽根の生えた黄色いクマの、ぬいぐるみ、みたいな格好かっこうの精霊だ。

他の4人のメンバーについては、また今度説明しよう。


「とりあえず、盗んできたベルトを回収して性能を試してみるか。なんか使えそうな装備らしいからなあ。」


俺はノートパソコンを片付けて、父親の部屋を出た。




 駅のロッカーからベルトを回収して装備する。

町外れの廃工場はいこうじょうで、性能を試してみる。


「他に誰も居ないな……」


俺は廃工場を警戒けいかいしながら敷地しきちに入る。

子供がいるくらいなら、誤魔化ごまかすこともできるが、組織の者がいた場合はヤバい。

廃工場には人の気配けはいが全くなかった。


「問題なさそうだな。」


俺は安心しつつ、ベルトと一緒に盗んでおいた資料も見る。

ベルトを使って変身して、パワードスーツを全身に装備するようだ。

さら身体能力しんたいのうりょくを高めるようだ。


「まあ、変身ヒーローのスーツみたいなものか……」


こういうのは嫌いではないので、ノリノリで変身ポーズを取りながら変身する。

スイッチを押すだけで、変身できるんだけどね。


「変身!」


全身を黒いスーツでまとい、黒いヘルメットとマントも身に着ける。

戦闘員のスーツよりカッコイイ。

どちらかというと、ダークヒーローに近い感じだ。


「うん、いいなこれ。」


俺はスーツを気に入りながら、色々と性能を試してみるのだった。




続く


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ